いただいたご本

一昨日に届きました。訳者の沼口さん(国立音楽大学)から。感謝。あともう一人の訳者、西田さんにおかれましては、先日の上京時、新婚のご家庭に深夜「ガサ入れ」を決行してしまい、たいへん失礼いたしました(だったらやるなと)。 ハインリヒ・シェンカー…

近況および新年度にむけて

20日の国際会議では無事にコメンテーターとしてお勤めを果たして参りました。私の報告は以下。 Hiroshi YOSHIDA. "Humanism without (Defining) Human? Memorandum on Professor Anne Phillips' Paper "In (Partial) Defense of Cosmopolitanism."" Commenta…

けふここのえに はづかしきかな

東国から上京して苦節丸二年(内実不詳)、私もついに「京(けふ)の人」になれました! と申しますのも、毎日新聞京都版に「京の人 今日の人」という欄があるのですが、本日3月17日(水)朝刊に、 京の人今日の人:立命館大大学院先端総合学術研究科准教授…

国際カンファレンス「絆と境目」

来週の週末に立命館大学で国際カンファレンス「絆と境目 Bonds and Boundaries」が開催されます。 われわれ先端総合学術研究科主催のかなり大規模な国際会議で、私は単なる端役ですが、コメンテーターを務めます。 私がコメントするのはアン・フィリップ氏の…

ハラスメント概念は歴史的役割を終えたのでは?

今年度学内の委員をやっている関係で、以下のような企画を(他の教員や学生の委員と共に)主催しました。 学外に(積極的には)広報しないとの取り決めでしたので(大学のウェブサイトでは告知されていましたし、実際に学外からの参加者もおられましたが)こ…

ULYSSES ユリシーズ No.2

『ULYSSES ユリシーズ No. 2』(『CROSSBEAT』2010年04月号増刊、シンコーミュージック・エンタテイメント)が出ました(実はまだ手元に届いてないのですが)。私はその中で、 吉田寛「われわれは何を買わされているのか──新リマスターCDから考えるビートル…

ワーグナー協会無事終了

日曜のワーグナー協会での講演、満員御礼(だそうで)の盛会のうちに無事に終了しました。 お集まり頂いた方々、ありがとうございました。私も色々と勉強になりました。久しぶりにお会いできた方々(会員だったとはつゆ知らず…)もいて、良かったです。関東…

相変わらず効率悪いが…

明日の「ワーグナー協会」の発表準備とレジュメ作成、やっと今日の夕方、ぎりぎりで終わった。 この一週間は割とスケジュールが空いてたので全然余裕だと思ってたのだが、あに図らんや、見込みよりも二日くらいオーバーして、結局ぎりぎり。 その理由は、や…

日本ワーグナー協会第117回関西例会(2月7日)

日本ワーグナー協会第117回関西例会 日時:2月7日(日) 14:00-17:00 場所:北浜ビジネス会館4階中会議室(北浜駅徒歩4分、淀屋橋駅徒歩5分)[地図][Google Map] テーマ:「ワーグナーの「チューリヒ的転回」──『未来の芸術作品』と『オペラとドラマ』の…

また趣味が一つ減った

ビートルズについては完全に「趣味」(しかもできるだけ老後の)にしようと思っていたのだが、このブログでいろいろテキトーなことを書いてたら、その筋の雑誌の編集者(しかも一度一緒に仕事をしたいなと思っていた方)から「そんなんだったら責任取って、…

知るも愛、知らずも愛

前にもここでちょろっと触れた、mixiのボイス機能。あまりにうるさくて、それがためにmixiをやめようかとも思った。せめてオフにする設定があればいいのに、と。自分が使ってる人はあまり気にならないんだろうけど、と。他人のことを多く知る(知りすぎる)…

Too many Heils!

先日、某国際会議の懇親会の時に、とある学生(先端研が誇るサブカルの鬼)から、ウォルト・ディズニーにナチスを題材にした短編アニメがあると聞き、帰宅後、大あわてで探す。 その時の話ではミッキーマウス・シリーズだと聞いていたので、変だな、ミッキー…

幾分老婆心ながら

(以下に書くことは、当然私の実体験を踏まえてのものですが、個別具体論ではなく、一般的な話ですので、念のため。) そろそろ大学院入試(学部もそうですが)の季節ですよね。 大学院を受験するにあたっては、そこにいる教員(あるいは院生)に最低一度は…

大晦日に帳尻を

昨年に引き続いて、帰省せず、京都で新年を迎えます。 とはいえ、この年末はうちで客人を招いての忘年会三連チャンだったので、まともに正月の準備や大掃除をする時間もなし。年末気分もどこへやら。私の仕事納めも含めて、すべて大晦日にツケが回ってきまし…

出版ニュース

「出版ニュース」というものがあって、そこに私の本のブックガイドが載ってるということだったので(ホームページをちょっと見た限りではそれがウェブ上のコンテンツなのか、市販の出版物なのか、どこで入手可能なのかも不明だった)とりあえず、電話をかけ…

ヴァーグナー/ウッディ・アレン/マーク・トウェイン

青弓社のサイトに、 吉田寛「ヴァーグナーを(で)笑え?――『ヴァーグナーの「ドイツ」──超政治とナショナル・アイデンティティのゆくえ』を書いて」(「原稿の余白に」Vol. 90、2009年12月7日) という私の文章が掲載されました。 ヴァーグナー/ウッディ・…

例のつぶやくやつ

やってみようかと思わなくはないのですが、どうも〈マトリックス〉へと確実に一歩前進するようで、気が進まんのですよ。 インターネット(1990年代)→SNS(2000年代)→例のつぶやくやつ(2006年)→→?(ミッシング・リンクがあと幾つか)→→マトリックス(201…

読売新聞での書評、その他諸々

本日12月6日の読売新聞朝刊書評欄に『ヴァーグナーの「ドイツ」』の書評が載っています。私の尊敬する片山杜秀さんが書いてくれました。嬉しいです。そしてありがたいことです。さっき買ってきて今読んだところ。 ヴァーグナーにおけるユダヤとドイツという…

探してます

モダン・ジャズをLPで流している喫茶店、京都にないだろうか。 理想を言えば、かつて家の近所で通いに通ったマサコ(下北沢)のような(そのマサコも聞けば今年九月で閉店したという。本当にオレの青春が終わっていくなあ)。まあいずれにせよ、日本全国で絶…

田口卓臣『ディドロ──限界の思考』(風間書房、2009年11月)[Amazon.co.jp] 久保田裕之『他人と暮らす若者たち』(集英社新書、2009年11月)[Amazon.co.jp] 以上、それぞれ著者の方から御恵投頂きました。ありがとうございました。 田口さんは私の駒場時代か…

予防接種効果覿面

土曜辺りからひどく鼻水が出始め、この御時世なので念のためにと熱を計ったら、何と38度6分。 日頃熱など滅多に出ない(平熱=36度1分)ので、熱が出た感じという自覚症状が分からなかったのだが、こんな感じかと納得。 軽い筋肉痛も出てきたので、これは間…

ベテラン益益健在なり/ビートルズ・リマスター関連書籍

礒山雅『「救済」の音楽──バッハ、モーツァルト、ベートーヴェン、ワーグナー論集』(音楽之友社、2009年10月)[Amazon.co.jp] 西村清和『イメージの修辞学──ことばと形象の交叉』(三元社、2009年11月)[Amazon.co.jp] 新著を御贈呈頂きました。どうもあり…

Érudit: Portail canadien de revues...

Érudit: Portail canadien de revues, de dépôt d'articles et d'ouvrages électroniques というカナダの論文電子化プロジェクトが最近始まったようで、私の論文が二つ無料で読めるようになりました。どちらもフランス語のもので、日本語になっていない論文…

そういえば京都といえばケージだった

先の週末は連日パフォーミングアートを観た。 先日の甲南大学での授業後、一人の学生が近づいてきて「授業とは関係ないのですが、能の舞台をやりますのでよろしければ」と言って、招待券を一枚手渡された。それが上田宜照さんで、後で分かったことだが、代々…

ようやく一息

ヴァーグナー本の校正で幕を開けた9月、10月の怒濤の日々がようやく終わりました。 22日のヘイドン・ホワイト企画(おかげさまで大盛況となりました)、25日の日本音楽学会(於:大阪大学)のシンポジウムと続く、ラストスパートは本当にきつく、音楽学会前…

第60回美学会全国大会

東京大学本郷キャンパスで行われた第60回美学会全国大会で発表してきました。 発表題目は「聴覚の座をめぐる近代哲学の伝統」というもの。ヘルダー、カント、ヘーゲルの哲学における「聴覚」の位置づけを、それぞれの哲学者の五感のシステムに即して/と共に…

Sehr gut!

昨日、新著の見本が届きました。 装丁は神田昇和さんが担当して下さいました。神田さんは、山田昌弘さんの『希望格差社会』(うちにあるのは文庫判ですがやはり同氏によるものでした)や宮部みゆきさんの『理由』(持っていませんが、何かの御縁なので近々買…

買ってもうた

デカイ買い物を二つしてもうた。 一つはアロイス・リーグルの最後の著作である『オランダ集団肖像画』の日本語訳(2007年、中央公論美術出版、定価35,000円)。新品同様のがネット上で10,000円で売っていたから思わず即買い。あと、うちの大学の図書館にない…

最近起こった偶然

(1)新著の献本リストを作っていたら、ちょうどそこに名前を入れた人から、次の日、献本が届いた(これはありがち)。その日はネットなどで注文した本がたまたま四、五冊まとめて届いた日で、送り主などろくに見ずに、片っ端からバリバリと開封していたら、…

とうとう始まった

やんごとなき事情により、この後期は甲南大学で授業をやらせていただいております。 今の勤務先が大学院だけで、しかもほとんどが演習形式なので、たくさんの学生(といっても30人強)を前にマイク持って喋る、授業っぽい授業は、東京時代以来、じつに一年半…