2005-01-01から1年間の記事一覧
以前、田崎英明さんと話していて興味を持った話題に「どうしてSFに携帯電話のイメージが欠落していたのか?」というものがある。80〜90年代のSFやアニメではテレビ電話に類するイメージは盛んに出てくるが、携帯電話はまったくと言って良いほど出てこない。…
今年は例年になく忘年会が多く、これで五つ目くらいか。 今日は原宿にあるプロセスアートの事務所(正確には奥の中谷芙二子さん宅)にお呼ばれ。原宿駅からすぐで、住所は渋谷区神宮前。こんなところに人が住んでいたのか…と思う場所に久しぶりに行った。 ラ…
先ほど某雑誌に連載第一回目の原稿を数日遅れで送って、2005年の締切はお終い! …のはずです。わーい。 一応スケジュール表やメールはチェックしたはずですが、「おいおい、まだ終わってないだろ」という方がおられましたら、こちらは完全に忘れていますので…
ようやく書く時間が取れましたが、先週末の土日は表象文化論学会プレ大会でした。シンポジウムのパネリストとして呼ばれて久しぶりに駒場に行ってきました。他学会の常のようにパネルを「ジャンル別」にしない、というのがこの学会のレゾンデートルのようで…
ここ数日、珍しくコンサートの曲目解説などを書いてました。今日校正を送って一段落。 楽曲はどれも小さなものだが、数が多い上に、どれもオペラの一曲なので、結局そのオペラ全体を一通り知らねばならないため、かなり難儀した(しかも締切が早い)。アリア…
前回、トトロの話題が出たのでついでに。 最近、何年ぶりかに国木田独歩『武蔵野』が読みたくなって、家を探してもなくて、岩波も在庫切らしているようで書店にも並んでないので、わざわざ本郷の古本屋を回って100円でゲットしてきたのです。独歩の描く「武…
先日(といっても夏のこと)乳幼児入場可という珍しいコンサートの企画が赤羽会館にやってきたので、娘に初めて聞かせるコンサートとしてちょうど良いと考えて三人で行ってみた。 「アンサンブル・ディヴェルターズ」という団体(HPもある)が行っているもの…
という会にシンポジウム・パネリストとして出ます。 11月19日と20日に東大駒場キャンパスで開催されるもので、私が出るのは20日の午前中、パネルC「近代の上演」というセッションです。 (チラシは以下からDLできます。http://www.repre.org/flyer.pdf) 内…
美大でやってる講義の一つは、後期の題目が音楽メディアの歴史である。 エディソンのフォノグラフとベルリナーのグラモフォンを「大人の科学」の模型で実際に作り、みんなで歌って、録音・再生してみた。盤の素材をいろいろ変えることで、音質や耐久度が変わ…
土日は明治学院大学で日本音楽学会の全国大会。 発表は二日目の午前。 題名は「1840年前後のドイツの音楽界における「歴史の終焉」意識の諸相」。 無事終了。質疑応答は噛み合わないながらも、そこそこ盛り上がったので良しとする。 噛み合わない最大の理由…
今回の衆院選、直接の知り合いが二人当選した(あとは身内の出馬騒ぎがあったが、これは直前で回避)。二人とも30代半ば。一人(女)は小選挙区、一人(男)は比例で復活。どちらも自民の地滑りに乗っかって通った感じだ。ちなみに前者は刺客の一人。 おめで…
mixiのコミュに「無茶な子供の名前にイライラ」というのがあるのを、知人の一覧から知った。 「無茶な子の名前」というのは、現代日本の言語的・文化的アイデンティティ・クライシスの象徴的あらわれである、と私は勝手に考えている。名前それ自体ではなく、…
「音楽鑑賞力は生まれつきか?--MIT学生がネットで調査」(http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000047715,20086496,00.htm)という、それ自体としては実にどうでもよい記事を読んでいて、「McDermottはサルが音楽にどう反応するかを調べる研究をして…
プロセスアートで展示デザインを担当している田坂さんが、ラトビアの話を聞きたい、ということで、多摩美の現代芸術アーカイヴの荻島さんと一緒に、うちにやってくる。 (ちなみに私はmixiで「ラトビア&リガ」というコミュを作っており、今回の訪問はそれが…
NTTインターコミュニケーション・センター(ICC)のローリー・アンダーソン展「時間の記録」の内覧会&オープニングパーティに行く。いつもの内覧会に比べて、来ている人が多く、しかも若者が多い。手伝ってくれた学生スタッフ(?)の労をねぎらって特別に…
グリーンバーグ批評選集(勁草書房、2005年)を出版社から送っていただいた。どこかに書評でも載せれば一番良いのだが、とりあえず簡単ながらここで紹介したい。 まず、個人的に率直な感想を言わせてもらえば、時期が少し遅かった。 「モダニスト・ペインテ…
以前、お知らせした国立国際美術館関連のイヴェントの日程が決まりました。「美術館は図書館のようにあるべきか?―そのアウラなんぼや?」 トーク:建畠晢(国立国際美術館館長)×吉田寛(美学者) モデレーター:徳山由香(art plan, 国立国際美術館非常勤…
今日、とある学会の例会傍聴記を書く仕事をしていて、その発表が満州に関わるものだったので、世界地図でその辺りを眺めていたら、すごいものを見つけてしまった。 それはロシア極東部、黒竜江沿いにある「ユダヤ自治州」である。どうしてこんな場所に、ユダ…
すでにご存じの方も多いと思うが、美術批評家・詩人の建畠晢氏が、この四月から多摩美を離れて、国立国際美術館(大阪)の館長に着任した。 これを記念して、国立国際美術館の学芸員の方が、美術館の現状と展望をめぐる館長との対談を企画して、その相手役に…
昔から何かと世事に疎い私だが、子供ができて以降、今まで無関心だった現代日本社会の諸問題に否応なく興味が向くようになった。 なかでも、現在の関心は血液型である。 先日、妻が娘を連れて検診に行ったときに、そろそろ血液型を調べてもらった方が良いの…
以前から関心を寄せている電子技術に「類似画像のネット検索」がある。これが可能になれば、例えば、どこを映したのか分からない写真から、風景や建物の名前を知ることができる。さらに極端にいえば、自分の顔に似た人の顔まで検索可能になる。また、美術や…
数年来、気になっていたテーマの一つに「オウム真理教と音楽」があるが、そろそろ自分のなかでまとめたいなと考えている。今年は地下鉄サリン事件から十年になるので、いろいろなかたちで再考がなされるのだろうが、初期においては「癒し系」のコンサート(…
といった本が検索しても出てこないのはどういうわけなのか? 今日『ベートーヴェンの第九交響曲―国歌の政治史』(E・ブッフ著)を読んでいて、ふとそう思った。あったらすぐにでも買って読みたいのだが。 上尾信也さんの『音楽のヨーロッパ史』には「国歌と…
今日は、娘を小児科に連れて行った。三種混合の予防接種の第二回目。大泣き。とんだ初節句となりました。 この時期、複数の予防接種(BCG、ポリオなど)を打たねばならず、しかも組み合わせによってはその前後を一ヶ月とか取らねばならないので、赤ちゃんな…
今日、大学に博士論文を提出してきた。 タイトルは最終的に「近代ドイツのナショナル・アイデンティティと音楽──《音楽の国ドイツ》の表象をめぐる思想史的考察」というものになった。 全体で実に四百字換算で2,200枚。 【近代ドイツにおいては「ナショナル…