言ってしまった後で反省したこと二つ

まったく脈絡もなく、時機も関係なく、これまで私が言ってしまった後で反省したエピソードを二つ書きます。一つはかなり昔のことで、もう一つはごく最近のことですが、どちらも、それ以後の私の言動や価値観を変えた、トラウマティックな出来事なので、身近…

英国への入国ビザについて

所属先でのレクチャーやら京都でのシンポジウム(ロンドンからSkypeで出演しました)やら引越やらが一段落しましたので、今日はイギリスへの入国ビザ申請について書きます。研究や仕事には関係ない話でスミマセン。 イギリスのビザ申請は、公開されている情…

ロンドンに来ています

ロンドン大学ゴールドスミス校の客員研究フェローとして、一年間の学外研究に従事するため、三月末から家族四人でロンドンに来ています。こちらに到着してからすでに二週間が経過しましたが、家族共々まったくもって元気で過ごしていますので、ご心配なきよ…

新年のご挨拶

一年に一度更新するかどうかのブログに、時節のご挨拶も何もあったものではないですが、まあこのタイミングですので。皆様、本年もよろしくお願いします。 昨年は引き続き学内の役職に就き日々忙殺されていたことに加え、すべての研究発表を国外(イギリス、…

表象文化論学会第9回大会

今週末に駒場で開催される表象文化論学会第9回大会の「接触の表象文化論──直接性の表象とモダニティ」というシンポジウムに(非会員ですが)登壇します。同大会のポスターはコチラです。相変わらずカッコイイですね。あっ、今よく見たら「フォントが一番大き…

〈音楽の国ドイツ〉の系譜学 第二巻刊行

前略。夏もそろそろ終わりですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。 久々すぎて、ブログの書き方(文体)も忘れかけていますが、新著が出るのを機に近況報告を兼ねて書きます。 もうすぐ下記の本が出ます。民謡の発見と〈ドイツ〉の変貌: 十八世紀 (“音楽の国…

新年度に向けての各種ご報告

私こと、この四月から副研究科長という役職を拝命いたしまして、これからの二年間の任期中は連日、会議に次ぐ会議、書類作りに次ぐ書類作りの日々になりそうです。研究会やイベントに顔を出す機会が(元々出不精なわけですが、これまで以上に)減りそうです…

最近書いたものや喋ったこと

ちょうど一ヶ月ぶりの更新となりましたが、まずは最近刊行されたものから。 立命館大学国際言語文化研究所編『立命館言語文化研究』24巻2号(通巻110号)、2013年2月. 「グローバリゼーションのなかのビデオゲーム」 吉田寛「なぜいまビデオゲーム研究なのか…

『〈音楽の国ドイツ〉の神話とその起源』

の神話とその起源 ルネサンスから十八世紀 (“音楽の国ドイツ”の系譜学)" title="音楽の国ドイツの系譜学(1) の神話とその起源 ルネサンスから十八世紀 (“音楽の国ドイツ”の系譜学)">音楽の国ドイツの系譜学(1) の神話とその起源 ルネサンスから十八世紀 (“音…

「アカデミズムの使い方──越境する知と多様化するキャリアパス」

もう明日に迫り、随所で広報も打ってきましたが、主催者の一人として一応ここでも告知をば。 立命館大学大学院先端総合学術研究科 シンポジウム 「アカデミズムの使い方──越境する知と多様化するキャリアパス」 日時:2013年2月24日(日)14:30-18:30 場所:…

まちの居場所シンポジウム(2月20日〜21日)

「まちの居場所シンポジウム」という国際カンファレンス企画が、私が所属する立命館大学大学院先端総合学術研究科の主催で、2月20日(水)と21日(木)の二日間、立命館大学衣笠キャンパスで開催されます。私は二日目の最後の「総合討論」で司会を務めます。…

「視覚的怪物」の擁護のために

視覚像(イメージ)は、言葉(概念)によっては表現不可能な、異種混交的(ハイブリッド)な怪物を描き出すことができる。 レッシング(『ラオコーン』)は、詩人が「偉大なもの」として描く存在も「画布の上では化け物じみたものになってしまう」と言った。…

世界メディア芸術コンベンション(ICOMAG)

第3回世界メディア芸術コンベンション(ICOMAG 2013)に出ます。 文化庁メディア芸術祭関連事業のサイトはこちら ICOMAG 2013のサイトはこちら 第3回世界メディア芸術コンベンション「異種混交的文化における批評(クリティーク)の可能性」 異種混交的文化…

パズルからみたゲーム(RCGS定例研究会、12月14日)

立命館大学ゲーム研究センター(RCGS)の定例研究会が明後日(14日の金曜日)に迫りました。 今回は「ビラがパズルの人」として有名な東田大志さん(京都大学大学院人間・環境学研究科)をお呼びして、「パズルからみたゲーム」というテーマでご発表をお願い…

リマスター&オーセンティシティ問題再訪

日本ポピュラー音楽学会(JASPM)の第24回全国大会が今週末(12月8日〜9日)に武蔵大学(江古田キャンパス)で開かれます(→JASPM24(第24回日本ポピュラー音楽学会年次大会)のサイト)。 で、参加予定もないし、そしてそもそも学会員でもない私が、どうし…

新潟遠征

今週末から一週間ほど新潟方面に出張します。 まず土曜日に東京で先端研学生の結婚式(実は教員として「学生」の結婚式に出るのは初めてかも。出たのを忘れてたらスミマセン)に出席した後、日曜日に新潟大学「間主観的感性論研究推進センター」の公開研究会…

『ドイツ研究』第46号

吉田寛「混合趣味の衰退と民謡の発見──18世紀ドイツ音楽とナショナル・アイデンティティ」 日本ドイツ学会編『ドイツ研究』第46号、2012年3月31日、pp. 19-33. 以上の論文が出版されました。 内容的にはそのうち出る(はずの)ドイツ音楽論シリーズの第二巻…

日本音楽学会西日本支部例会(4月15日、大阪大学)

もう明日に迫りましたが、以下のような企画を行いますのでここでご案内です。目下、公演の草稿を読みつつ、学生にもお手伝いいただいてセミナー用の資料を作成中です。 テーマは「音楽作品の同一性」と「演奏の多様性」の葛藤をどう解決するのか、という比較…

2011年度総括

をしようかなと思っているところ。つらつらと。新年度に向けて。 この三月末をもって今の職場で仕事を始めてから四年目が終わったことになる。 通常、大学教員は「四年務めれば一区切り」といわれる(つまり「着任して四年で異動」は、短めであるが、文句は…

カンファレンス&研究会告知

もう明日になりましたが、毎年恒例、先端研主催の国際カンファレンスがあります。今年のテーマは「カタストロフィと正義」。私は二日目のセッションでコメンテーターを務めます。 全体のプログラムはココをご参照下さい。個人的に言えば、見所は西谷修氏、安…

メディア芸術部門会議(2月24〜25日、東京ミッドタウン)

平成23年度(第15回)文化庁メディア芸術祭の受賞作品が昨年12月に発表されました。明後日2月22日(水)からは国立新美術館で、受賞作品展が開かれます。前日の祝賀会&内覧会には参加できないため、私も会期が始まってから(大慌てで)見に行く予定です。 …

大学教員の領分とは

最近、日々ますます「時間の無さ」を痛感することもあり、自分がどのような種類の仕事に時間/労働/リソースを割いて(割かれて)いるのかをこの際きっちり把握しようと思い立ち、できるかぎり合理的かつ網羅的に分節してみることにしました。自分としても…

錯覚(イリュージョン)の感性学(のメモ)

以下、来年度に集中講義でお邪魔する某大学のシラバスに書こうと思っていること(のメモ)です。 ふだんはあまりそういうものをこういうところで書く趣味や習慣はないのですが(講義のシラバスは、研究者間でもっと公開しあって、チェックしあうようにすべき…

”Music and Philosophy” Conference 2012

私が顧問委員を務めます英国王立音楽協会「音楽と哲学」研究部会の2012年カンファレンスの案内が本家サイトに出ました。それに伴いまして、ニック・ザングウィル氏からの依頼を受け、日本(語)での告知をこのブログで行います。 詳細は本家サイトをご覧下さ…

2011年にもっとも驚いた偶然

昨年、私が事務局長になって「立命館大学ゲーム研究センター」(RCGS)なるものを設立しました。そのことはすでに何度かお知らせしている通りです。 そしてそこの客員研究員の第一号として、フィンランドからヤッコ・スオミネン(Jaakko Suominen)さんとい…

東京芸術大学での集中講義(12月19日〜21日)

明日から三日間、東京芸術大学音楽学部で集中講義を行います。 私が芸大で音楽の講義をすると言うと「応用(音楽学)の方ですか?」と聞かれる方がけっこういるのですが、楽理科(上野)の方です。 音楽学の講義は本当に(何年ぶりだかすぐには思い出せない…

「ゲームは芸術か」(『京都新聞』11月21日)

私が企画した文化庁メディア芸術祭京都展のエンターテインメント部門のシンポジウム「メディア芸術の中のゲーム──これまでとこれから」(11月5日、京都国立近代美術館)について、先日ご案内した毎日新聞に続き、京都新聞でも記事が出ました。私この新聞をチ…

「分析哲学と芸術」研究会(feat. 森功次&今井晋)

私が顧問を務める学生主体の研究会で以下の特別企画を行います。 森功次さんと今井晋さん(a.k.a. 死に舞)という今をときめく二人の若き美学者(お二人とも立命館は初見参だと思います)をお招きしますので、関西方面の美学、哲学、芸術学関係者はぜひとも…

メディア芸術祭京都展トークイベント

文化庁メディア芸術祭京都展もいよいよ残すところ一週間を切りました。 私が参加する最後の企画として、20日(日)に京都芸術センターで開催される、プロジェクトチームメンバーによるトークイベントがあります。 文化庁メディア芸術祭京都展プロジェクトチ…

いよいよ明日!〜メディア芸術祭京都展「ゲームってアートなの?」

私がプロジェクトチームの一員を務めている文化庁メディア芸術祭京都展「パラレルワールド京都」がすでに始まっております。 http://plaza.bunka.go.jp/kyoto/その中で私が企画・統括をしてきたエンターテインメント部門が、いよいよ明日5日から二日間の日程…