2009-01-01から1年間の記事一覧

大晦日に帳尻を

昨年に引き続いて、帰省せず、京都で新年を迎えます。 とはいえ、この年末はうちで客人を招いての忘年会三連チャンだったので、まともに正月の準備や大掃除をする時間もなし。年末気分もどこへやら。私の仕事納めも含めて、すべて大晦日にツケが回ってきまし…

出版ニュース

「出版ニュース」というものがあって、そこに私の本のブックガイドが載ってるということだったので(ホームページをちょっと見た限りではそれがウェブ上のコンテンツなのか、市販の出版物なのか、どこで入手可能なのかも不明だった)とりあえず、電話をかけ…

ヴァーグナー/ウッディ・アレン/マーク・トウェイン

青弓社のサイトに、 吉田寛「ヴァーグナーを(で)笑え?――『ヴァーグナーの「ドイツ」──超政治とナショナル・アイデンティティのゆくえ』を書いて」(「原稿の余白に」Vol. 90、2009年12月7日) という私の文章が掲載されました。 ヴァーグナー/ウッディ・…

例のつぶやくやつ

やってみようかと思わなくはないのですが、どうも〈マトリックス〉へと確実に一歩前進するようで、気が進まんのですよ。 インターネット(1990年代)→SNS(2000年代)→例のつぶやくやつ(2006年)→→?(ミッシング・リンクがあと幾つか)→→マトリックス(201…

読売新聞での書評、その他諸々

本日12月6日の読売新聞朝刊書評欄に『ヴァーグナーの「ドイツ」』の書評が載っています。私の尊敬する片山杜秀さんが書いてくれました。嬉しいです。そしてありがたいことです。さっき買ってきて今読んだところ。 ヴァーグナーにおけるユダヤとドイツという…

探してます

モダン・ジャズをLPで流している喫茶店、京都にないだろうか。 理想を言えば、かつて家の近所で通いに通ったマサコ(下北沢)のような(そのマサコも聞けば今年九月で閉店したという。本当にオレの青春が終わっていくなあ)。まあいずれにせよ、日本全国で絶…

田口卓臣『ディドロ──限界の思考』(風間書房、2009年11月)[Amazon.co.jp] 久保田裕之『他人と暮らす若者たち』(集英社新書、2009年11月)[Amazon.co.jp] 以上、それぞれ著者の方から御恵投頂きました。ありがとうございました。 田口さんは私の駒場時代か…

予防接種効果覿面

土曜辺りからひどく鼻水が出始め、この御時世なので念のためにと熱を計ったら、何と38度6分。 日頃熱など滅多に出ない(平熱=36度1分)ので、熱が出た感じという自覚症状が分からなかったのだが、こんな感じかと納得。 軽い筋肉痛も出てきたので、これは間…

ベテラン益益健在なり/ビートルズ・リマスター関連書籍

礒山雅『「救済」の音楽──バッハ、モーツァルト、ベートーヴェン、ワーグナー論集』(音楽之友社、2009年10月)[Amazon.co.jp] 西村清和『イメージの修辞学──ことばと形象の交叉』(三元社、2009年11月)[Amazon.co.jp] 新著を御贈呈頂きました。どうもあり…

Érudit: Portail canadien de revues...

Érudit: Portail canadien de revues, de dépôt d'articles et d'ouvrages électroniques というカナダの論文電子化プロジェクトが最近始まったようで、私の論文が二つ無料で読めるようになりました。どちらもフランス語のもので、日本語になっていない論文…

そういえば京都といえばケージだった

先の週末は連日パフォーミングアートを観た。 先日の甲南大学での授業後、一人の学生が近づいてきて「授業とは関係ないのですが、能の舞台をやりますのでよろしければ」と言って、招待券を一枚手渡された。それが上田宜照さんで、後で分かったことだが、代々…

ようやく一息

ヴァーグナー本の校正で幕を開けた9月、10月の怒濤の日々がようやく終わりました。 22日のヘイドン・ホワイト企画(おかげさまで大盛況となりました)、25日の日本音楽学会(於:大阪大学)のシンポジウムと続く、ラストスパートは本当にきつく、音楽学会前…

第60回美学会全国大会

東京大学本郷キャンパスで行われた第60回美学会全国大会で発表してきました。 発表題目は「聴覚の座をめぐる近代哲学の伝統」というもの。ヘルダー、カント、ヘーゲルの哲学における「聴覚」の位置づけを、それぞれの哲学者の五感のシステムに即して/と共に…

Sehr gut!

昨日、新著の見本が届きました。 装丁は神田昇和さんが担当して下さいました。神田さんは、山田昌弘さんの『希望格差社会』(うちにあるのは文庫判ですがやはり同氏によるものでした)や宮部みゆきさんの『理由』(持っていませんが、何かの御縁なので近々買…

買ってもうた

デカイ買い物を二つしてもうた。 一つはアロイス・リーグルの最後の著作である『オランダ集団肖像画』の日本語訳(2007年、中央公論美術出版、定価35,000円)。新品同様のがネット上で10,000円で売っていたから思わず即買い。あと、うちの大学の図書館にない…

最近起こった偶然

(1)新著の献本リストを作っていたら、ちょうどそこに名前を入れた人から、次の日、献本が届いた(これはありがち)。その日はネットなどで注文した本がたまたま四、五冊まとめて届いた日で、送り主などろくに見ずに、片っ端からバリバリと開封していたら、…

とうとう始まった

やんごとなき事情により、この後期は甲南大学で授業をやらせていただいております。 今の勤務先が大学院だけで、しかもほとんどが演習形式なので、たくさんの学生(といっても30人強)を前にマイク持って喋る、授業っぽい授業は、東京時代以来、じつに一年半…

ヘイドン・ホワイト企画(立命館大学、2009年10月22日)

以前、簡単にお知らせしましたヘイドン・ホワイト企画の詳細がようやく決まりましたので、ご案内いたします。 チラシやポスターも作りますので、お近くの方にはもしかしたら配っていただくようお願いするかもしれません。いずれプレス・リリースもします。 …

美学会全国大会について

先ほど発見したのですが、10月の美学会(東京大学)のプログラムが決まったようです(ウェブ掲載と同時に発表者には連絡くらい欲しいっす)。 正式な発表要旨も載っています。 私の発表は10月11日(日)の14:10〜14:50で、その日は中日なので晩には懇親会と…

初体験

七月末、前日に前期最後の会議と校務と授業を終えた、私にとっての夏休み初日、京都にフランスからご家族を連れてきたばかりの安田さん宅に遊びに行く。 精華大の寮(合宿所風の広い一軒家)に間借りしていて、その場所が左京区は修学院という「山の中」にあ…

ちょっと気が早いですが…

自分としてはまだ出るまでかなり道のりが遠いのですが、出版社(青弓社)さんの近刊案内に出てしまっているようなので(人から指摘されて気づいた)ご紹介します。 ヴァーグナーの「ドイツ」──超政治とナショナル・アイデンティティのゆくえ 吉田寛 A5判 予…

研究=セックス・アナロジー説

──「研究をやりたい」という学生にアドバイスを。 ふつうは「ぼく、セックスしたいんですけど」なんてひとに言わないよね。あのさあ、研究なんて、人に「やりたい」っていう前に自分でこっそりやってなきゃだめでしょうが。本読むのだって、文学部入ったのだ…

real-life issue

上の娘の小学校をどうするか、である。そろそろ本腰入れて考えないといけない。 以前、ある知人から(彼女は小学校からなんと大学までずっと「京都市立」を通した人だ)「将来、大学に行かせたければ、京都では、小学校から私立に入れなくては絶対駄目ですよ…

【緊急】メール障害です[→復帰しました]

@niftyのメールアカウントがおかしくなったようです。 (何年もniftyを使っていますが、今まで経験したことのない深刻なトラブルです。) おそらく私のniftyのアドレスにメールを送っても、戻ってしまう状態だと思います[追記:直った(かも知れません)]…

こだま→ひかり→のぞみ→いのり

一部の間ではすでに議論し尽くされた感のある、新幹線の新名称についてだが、新たな情報を得たので書いておく。 よく言われるように、「こだま」で音速、「ひかり」で光速ときて、次の「のぞみ」(1992年運転開始)に至って、ついに(というか進歩するなら当…

聴覚の座をめぐる近代哲学の伝統(美学会全国大会、於:東京大学)

10月の美学会全国大会(東京大学)で「聴覚の座をめぐる近代哲学の伝統」という題で発表をします。要旨は以下の通り。 そのうち要旨集として会員には配布されると思いますが、どんなことやるのかと数人から聞かれたので、ここに書く次第。ここを見てる人のほ…

ヘイドン・ホワイト in 立命館(10月22日)

ひょんな御縁から、ヘイドン・ホワイト氏を立命館にお招きすることになりました。 私の授業の特別招聘講師というかたちです(色んなところと共催にしますが)。 日時は10月22日(木)夕刻(16:20からを予定)です。 枠組みが決まっただけで、企画の内容等は…

感染の幻想/幻想の感染

・初期において少数の感染者は、彼(女)らが感染源(ルーツ)ではないと皆分かっていながらも、あたかもそれを隔離しないと皆とりあえず不安で仕方が無いから我慢してくれと言わんばかりに、厳正に隔離される。 ・でも感染者の隔離は真の感染対策にはならな…

脱稿!

ヴァーグナー論、今朝ついに脱稿しました。 これでこちらの仕事は一通り完了。編集者の手に渡りました。 あとは校正が出るのを待つのみ。 夏の刊行を目指して、出版社の方々共々、頑張ります。博士論文のリライト出版が遅々として進まず、諸方面にご心配とご…

どなたか教えて下さい(ドイツ語書式のマニュアル本)

ドイツ語でシカゴ・マニュアル(The Chicago Manual of Style)にあたるオーセンティックな書式の原則本ってありますかね? 今、とある著作のために、註と書誌(複数外国語の文献を含む)をドイツ語形式で統一する作業を行っており、これまでの経験(私の場…