ちょっと気が早いですが…

自分としてはまだ出るまでかなり道のりが遠いのですが、出版社(青弓社)さんの近刊案内に出てしまっているようなので(人から指摘されて気づいた)ご紹介します。

ヴァーグナーの「ドイツ」──超政治とナショナル・アイデンティティのゆくえ
吉田寛
A5判 予価4,000円+税
2009年8月下旬書店発売予定

ニーベルングの指環』などで著名な19世紀の作曲家リヒャルト・ヴァーグナー。祖国ドイツとどう向き合えばいいのかを悩み、音楽によって「真のドイツ」を表現しようとした欲望と、それが達成できなかった挫折を辿る。ナポレオンや三月革命、統一戦争で国家のアイデンティティが揺れた当時のドイツの状況とナショナリズムの実態を絡めて描く。

でももうちょっと作業の時間がかかりそうです。学会シーズンに間に合えば、何人かの人には手渡せるんだけどな。

それと、これもまだ先のことですが、日本音楽学会全国大会(大阪大学)で次のようなシンポジウムに出ます。

メンデルスゾーンの「イタリア」──ドイツ人音楽家のイタリア旅行体験を多角的に検証する

コーディネーター:小石かつら(関西支部京都大学
パネリスト:河村英和(日本建築学会、地中海学会、AIPAI(イタリア工業建築学会):ナポリ・フェデリコ2世大学)、山田高誌(関東支部:イタリア国立バーリ音楽院付属音楽研究所)、吉田寛(関西支部立命館大学

10月25日(日)の15:00からです。小石さんはメンデルスゾーン(2009年の今年が生誕200周年)の専門家で今回の仕掛け人。山田さんはイタリア・オペラの専門家で、この分野の若手では国際的にみてトップ。イタリアでも著書や校訂版楽譜を出版しています。河村さんは私はお会いしたことがないのですが、イタリアのホテルのことなどを研究している建築(史)学者だそうで、そういう方を音楽学会にお招きするのが、いわば今回の目玉。私の役割はしょぼいので省略(笑)。一応、久しぶりに、由緒正しい音楽美学者(意味不明)としての登壇です。まあ正式に要旨などが出たら、またそのとき書きます。考えてみれば自分より若い(世代の)人達に声をかけられてシンポジウムに出るのは初めてかも。まあいいことですね。若者にとっての使用価値の高い中年を目指します。

今日はこれから地元の仲間達と家族総出でビアガーデン(京都に来てから初!)に行きます。雨降らないといいけど。ここ数日、毎日深酒してるので、少々疲れ気味ですが(そして月曜と火曜も飲み会の予定だ…)。