カンファレンス&研究会告知

もう明日になりましたが、毎年恒例、先端研主催の国際カンファレンスがあります。今年のテーマは「カタストロフィと正義」。私は二日目のセッションでコメンテーターを務めます。
全体のプログラムはココをご参照下さい。個人的に言えば、見所は西谷修氏、安藤馨氏、北原糸子氏、フランスとのスカイプ中継セッション(アントワーヌ・ガラポン氏、フレデリック・ヴォルムス氏)でしょうか。
以下は私の関係するセッションだけ。

第8回先端総合学術研究科・国際カンファレンス「カタストロフィと正義」
2012年3月21日(水)〜22日(木)
立命館大学衣笠キャンパス)創思館カンファレンスルーム
2012年3月22日(木)
11:30-12:50 Session 3: The Possibility of Representation and Mediation 表象と媒介の可能性
所要時間80分(報告15分×3+講演15分+フロアー+リプライ20分)
Chair 司会:Ryo Shinogi, JSPS Fellow 篠木涼:日本学術振興会特別研究員PD
・Mariko Konishi. What is Enabling?: A Study of Support Groups of the Tohoku Earthquake
 小西真理子「イネイブリングとは何か?──東北地震の支援グループの研究」
・Yang Sol. We Can Pursue Justice Inasmuch as We Express Ourselves: "Expression" as Alternative Approach--
 梁説「人は表現する限りジャスティスを求めることができる──「表現」というオルタナティブなアプローチ」
・Namiko Iida. A Study of Interpreting Act on People with Communication Difficulties
 飯田奈美子「コミュニケーション障害者にたいする通訳行為の考察」
Lecture & Comment 講義とコメント
Prof. Hiroshi Yoshida 吉田寛:先端総合学術研究科准教授

「講義とコメント」となっていますが、翻訳、共依存、自律性などをテーマにして、三つの発表をつなげる視点を提起したいと思っていますが、どうなるかまだ自分でもよく分かりません。明日一日、前頭葉あたりで転がします。最近、この手の問題を日常的に考えていないせいか、頭がなまっていることを痛感してます。
お次はその翌日、立命館大学ゲーム研究センター(RCGS)の研究会です。センターメンバーが順繰り担当している発表が、私の番に回ってきた格好です。認知科学系のゲーム研究の先行文献レビューと私が選んだ事例考察の二部構成で行く予定。

立命館大学ゲーム研究センター(RCGS)2011年度第七回定例研究会
日時:2012年3月23日(金)15:00〜17:00
場所:立命館大学衣笠キャンパス)学而館2階・第3研究会室
「ゲームにおける行為と問題解決──ゲームの〈リアリティ〉再考のために」
発表者:吉田 寛(立命館大学大学院先端総合学術研究科)
 ゲームを他のメディアやアートから決定的に隔てるものは「行為」である。どんなに素晴らしいゲームでも、プレイヤーの「行為」がなければ始まらない。そして「行為」が発生し、行われ、終了するまでの間には、プレイヤーの中できわめて高度で独自の認知過程が生じているはずである。
 本発表ではその中から(1)ゲームの画面を行為のための空間(行為空間)として認知すること、および(2)その空間に「問題」を見出し「解決」を図ること、の二つの過程を取り出し、ゲーム・プレイヤーの認知と行為の過程が具体的にどのようなものであるかを考察する。
 さらに本発表は、ゲームの本質を「問題解決の行為」として捉えることで、〈リアル〉に対置される〈フィクション〉としてゲームを理解する際には見落とされてしまいがちな、ゲームに独自の〈リアリティ〉の位相を分析するための新たな視点を提示する。

人前で話すのは今年度はこれで終わりです。
きっと年度末だからだと思うのですが、今週はウィークデイのほとんどの夜に呑み会が入っており、それが慌ただしさに拍車をかけています。
発表準備のための時間、勉強する時間、寝る時間、食べる時間、家族と過ごす時間、アルコールを消化する時間のどれもがことごとく足りません。春休みという言葉の意味が分かりません。