パズルからみたゲーム(RCGS定例研究会、12月14日)
立命館大学ゲーム研究センター(RCGS)の定例研究会が明後日(14日の金曜日)に迫りました。
今回は「ビラがパズルの人」として有名な東田大志さん(京都大学大学院人間・環境学研究科)をお呼びして、「パズルからみたゲーム」というテーマでご発表をお願いしています。
学外の方の当日参加も大歓迎ですので、是非とも多くの方にお越しいただければと思います。
立命館大学ゲーム研究センター(RCGS)2012年度第四回定例研究会
日時:2012年12月14日(金)17:00〜19:30
場所:立命館大学(衣笠キャンパス)学而館2階・第3研究会室「パズルからみたゲーム」
発表者:東田大志(ビラがパズルの人)(京都大学大学院人間・環境学研究科)
今回はパズル学を専門とする日本でも珍しい(唯一の?)大学院生、東田大志氏
(ビラがパズルの人)に「パズルからみたゲーム」というテーマでご発表いただ
きます。
パズルとゲームの歴史的関係や境界問題などを考える「理論編」と、東田氏がこ
れまで開発やプロデュースに関わってこられたパズルの作品や商品をご紹介いた
だく「実践編」の二部構成で行います。【発表者より一言】パズルとゲームはよく似ていますが、定義の上でも、また歴
史の上でも異なる点が数多く見られます。パズルとの比較を通して、ゲームの理
解を深めていきたいと思います。
→RCGS公式サイト
以前から「芸術に浸透するパズルのルール」(『あいだ/生成』第1号、2011年)という論文等でそのお仕事を拝見しておりましたが、東田さんとは先日の美学会全国大会で初めてお会いすることができました。その時には、パズルは歴史的に「試験」制度と結びついてきた、パズルは本来「孤独」な遊びであり、対戦や競争の要素を入れると途端に「ゲーム」になってしまう、などの興味深いお話をうかがい、たいへん感銘を受けました。
ご自身でもパズルの本を出版されたり、作品(というか商品というか)をプロデュースしたり、テレビ番組に出演したりと、たいへん精力的に「パズル界」(というのがあるようですね)でご活躍されています。哲学・美学系の大学院博士課程で研究活動をしつつ、そうしたご自身のフィールドをお持ちである、という点でも稀有な存在だと思います。その辺りのこともお聞きできたら面白そうです。
なお当日は「理論編」と「実践編」の二部構成で行う予定です。理論編ではパズルの歴史や現状、ゲームとの共通点や違いなどをお話しいただき、実践編では彼がこれまでプロデュースしてきた作品や現在の活動についてご紹介いただく予定です。
パズルについて考えるということは(私自身もそうですが)滅多にない機会だと思いますので、ぜひ多くの方にお越しいただければと思います。ゲーム研究センター主催の研究会ですが、ゲームにまったく興味がない方のご参加も歓迎いたします(パズルファンとゲームファンの棲み分けがどうなっているのか、などむしろこちらがうかがいたいことがたくさんあります)。