タイガースにマジック8点灯(笑)
【阪神に優勝マジック「8」点灯 首位中日と巨人が敗れ】(朝日新聞)
セ・リーグは26日、首位の中日と3位の巨人がともに敗れ、試合がなかった2位の阪神に逆転優勝へのマジックナンバー「8」が点灯した。阪神は残り9試合のうち8勝すると、中日が10月2日の今季最終戦に勝っても、勝率で上回る。リーグ4連覇がかかる巨人は、自力では阪神を上回れなくなったが、残り6試合で阪神戦が2試合(28、29日、甲子園)ある。
残り9試合でマジック8って…。
そう言うのは通常は「まだ自力優勝の可能性が残ってる」というだけで、「マジックいくつ」という事態ではありませんよね(笑)。頭の悪い中2男子が四月の開幕早々「ライオンズ、マジック130!」とか言うのと近いノリ(もっともこれはマジックについて無知ゆえの誤り。また130試合ってのは「当時」の話ね)。
一試合も落とせないことくらい、わざわざ「マジックいくつ」と言われんでも、選手もベンチもファンもみんな分かってますって(笑)。
ほとんどイジメみたいな状態ですね、こういうマジックって。点灯した側が確実に不利だね。
今シーズンはドラゴンズの試合消化が(タイガース、ジャイアンツと比べて)異常に早いのに加えて、上位チーム同士の直接対決が早く終わっちゃったために、こういう珍しい事態になっています。物心ついて以来、というか野球に興味を持ってこの方、記憶にないですが、きっと前例はあるんでしょうな。
まあドラゴンズ・ファンとしては、何とかタイガースに10月2日まで頑張ってもらって、2日にナゴヤでうちがヤクルトに勝って本拠地での自力優勝で胴上げ、という筋書きがベストですかね。
ちなみにあまり言及されませんけど、ドラゴンズの側の「隠れマジック」が3なんですね。ですから、自力優勝のためには10月2日(当日含む)までにタイガースが2つ負けてくれたらいいんですよ。二勝一敗ペースで頑張れ! タイガース!
つかの間、うちの嫁さん(元・西宮市民)との利害関係も一致するっていうものですよ。
[9.28追記]9月28日試合終了(巨人7−5阪神)時点で、ドラゴンズの対タイガース隠れマジック2、対ジャイアンツ隠れマジック1。こんな条件の中、自力で勝って優勝など完全に「運」だよな。条件が複雑すぎて考えるの止めた。ジャイアンツの優勝の芽もまだ残ってるし。
[9.29追記]9月29日試合終了(阪神3−1巨人)時点で、ドラゴンズの対タイガース隠れマジック2、対ジャイアンツ隠れマジック0。すなわちジャイアンツの優勝の可能性はなくなりました。ジャイアンツが残り全部勝てば80勝63敗1分、勝率0.559、ドラゴンズが残り全部負ければ79勝62敗3分、勝率0.560と、勝利数ではジャイアンツが上回りますが、今年のセ・リーグ規定では、勝率によって優勝が決まるためです。
[9.30追記]9月30日試合終了(横浜4−3阪神)時点で、タイガースのマジック(試合前の時点で7)は消滅し、ドラゴンズに(「隠れ」が外れて)マジック1が点灯しました。なおドラゴンズとタイガースの勝利数と勝率が並んだ場合(現在両チームの引き分けの数が同じですので、その可能性はあります)は、直接対決で多く勝ってる方が優勝(今年のセ・リーグ規定)です。今年の直接対決は、中日13勝、阪神9勝(引き分け2)ですから、そうなったら中日が優勝です。ということは、もしも直接対決を阪神が勝ち越してたら、今日の時点でまだマジック2だったはずなんですよね。
ちなみに、勝利数も勝率も同じで、直接対決でも五分だった場合、どちらの優勝になるかご存じですか? 規定には、万一に備えて、そういう附則も用意されていて、「(2)当該球団間の対戦勝率が同じ場合は、前年度順位が上位の球団を上位とします」だそうです。これは私も先ほど規定を読み直すまで知りませんでした。しかしこの附則(2)によって優勝を逃したら泣くに泣けないですね。