私の一週間(8/14-8/20)

8月14日(月)
 池袋のジュンク堂書店に行く。嫁さんが「家庭の医学」の子供版のようなものを欲しがっていたが、こういうのはたくさん数を見ないと良し悪しが分からないので、赤羽(ブックストア談という城北地区最大の本屋があるのだが)では無理ということで、それならジュンクに行こうという話になった。子供の病気の概説書と薬に重点を置いたものを二冊ほど品定めして購入。帰りは服部珈琲店で冷えたアイスコーヒーを飲んでから帰宅。プロ野球の試合がなかった(唯一のカードである広−中が雨天中止)ので、静かな夜を過ごす。

8月15日(火)
 朝まで仕事をしていたので、昼過ぎに起床。おはようと言って嫁さんが発した第一声は「小泉さん、行ったみたいよ」。毎年この日にやってくる一連の特別行事も、私が寝ているうちに終わっていたようです。昨日、服部珈琲店で食べたホットケーキがいかにもだった(インスタント?とは言わないが)ので、ちゃんとしたのが食べたいねという話になり、おやつにホットケーキを焼いて食べる。中日のマジックは減らず38。

8月16日(水)
 娘の熱が高くなってきたので夕食後、病院に連れて行く。のどが腫れていたので念のため溶連菌感染症の検査もしてもらったがマイナス。ただの風邪だろうと。帰ってきてPCをいじっていたらいきなりショート。USBハブの電力限界をこえるハードをつないだために、保護回路が作動してしまったらしい。何年もThinkPadをつかってきたが、こんな障害は初めてだ。しかもつないだのは内蔵ハードディスクを外付けケースに入れたやつで、消費電力は500mAだから公称値内なのだが。今回運が悪かったのか、それとも何ともなかった今までが運がよかったのか。みなさんもUSBハブには気を付けましょう。DVD、HD、バッテリを外して起動しようとしても、うんともすんとも言わない。あー困った。どーしよ。中日が勝ったのでマジック37。

8月17日(木)
 ThinkPadの修理のためにいろいろ調査・手配。またmixiThinkPadコミュにはハイレベルな人達が集まっているので、色々相談にのってもらう。ありがとうございました。>あらわずさん。昨日は夜遅くて行けなかったかかりつけの小児科医に娘の症状をみてもらう。今日になってお腹をくだし始めていたので、整腸剤を処方してもらう。高熱が出ていても、とりあえず機嫌もよくたくさん食べてよく寝てくれるので、解熱剤を打つ必要もなく。助かる。気を取り直し、以前書いたフランス語論文の英語要旨を「Philosopher's Index」のために作って送る。些末だがしばらく前からスケジュールにあがっていた懸案が一つ片づいた。阪神が負けたのでマジック36。

8月18日(金)
 本郷。薫蒸後の図書の搬入作業と学会誌の編集作業など複数の大きな山が重なり、てんやわんやの一日。まあこの日大変なことを織り込みずみでお盆は休んだのだから仕方がない。帰宅後、娘の熱は相変わらず下がっていない。夜はとうとう解熱剤を打つことに。気もそぞろに、ゲラが届いたばかりの自分の論文の校正をやる。こういう仕事は気分転換のためにはちょうどいい。ところで、しばらく前から、研究のための仕事マシーンをMacOS9!)からWindowsに本気でのりかえることを画策中(すでに数度挫折済み)で、Macで十年以上親しんできたActa 7/Acta Wordと同じような使い心地のアウトラインプロセッサを探している。Actaを目指して作ったという(1ペイン式の)NSアウトライナーは多言語対応していない上に、残念ながら開発が終わっている。そこで今日、WZ Editor5.0を買ってきてインストールしてみた。エディタとしては文句ないが、アウトラインプロセッサとして使うには2ペイン式の画面に慣れる必要がありそうだ。アウトライン画面に直接入力できないのがストレス。当面、エディタは(秀丸から移行して)WZ、アウトラインはこのままNSでやってみよう。あとはUltraFindに相当する検索ソフトだな。中日のマジックは二つ減って34に。

8月19日(土)
 かかりつけの小児科に娘を連れて行く。血液検査などをしてもらう。白血球値が減っているので、菌ではなくウィルスによる熱だろうとのこと。ますます突発性発疹の可能性が高くなったが、まだ皮膚にはその徴候は無し。そんな状況なので行っていいものかどうかギリギリまで悩んだが、久しぶりに中学時代の同級生が何人か集まるというので、夕方、新橋に。ホントにこいつらとは「同じ釜の飯」食った仲間だなと思う。今では全員仕事も生活スタイルも全然違うし滅多に会わないのに、議論のリズム、話題の切り換え、ウケるポイント、シリアスなネタと下ネタの往復、酒を飲むペース、すべてが自然に同期する。まるで自分が四人いるように感じることすらある。日頃自分独自のものと思い込んでいる価値観や発想の根はここにあったのかとあらためて思わされる。試合は観れなかったが、中日は山本マサが勝ってマジック33。

8月20日(日)
 昼頃、娘の体に赤い発疹が出始める。少々変だが「やったー」という気持ちだ。いつ来るかとつねに恐れていた(言い換えれば待ち侘びていた)突発性発疹がとうとう来たのだ。この突発性発疹とは(世界中の)どの赤ちゃんも二歳くらいまでに最低一度はかかるもので、高熱が三、四日続いた後、体中に発疹が出て、数日経つとそれも消えて元気になる、という病気である。原因はヒト・ヘルペスウイルス。周りの同年代の子供は大体終わっている。これまでも何回か「もしや」と思うことがあったが、ただの熱風邪だったりして、うちも遅ればせながらという感じだ。しかし不思議なことに、よく考えたら、「子供がみなかかる」と言われながら、われわれが子供の頃はそんな病気は存在しなかった。私も子を持って初めて知った病名だし、当然、われわれの親の世代も知らない病気だ。これは別に「病名」として認知されていなかっただけというわけでなく、「高熱が三、四日続いた後、体中に発疹が出る」という子供の疾患そのものが昔は(少なくとも1970年代には)なかったのである。気味が悪いよね。ウイルス君は確実に進化・環境適応しているというわけだ。しかも今調べたら「発熱の最高体温の平均は39.4度に達します。発熱は平均4.1日間続きます。」(http://www.city.yokohama.jp/me/kenkou/eiken/infection_inf/roseola1.htm)ということだが、この数字はうちの娘のケースとピッタリ合ってるし(最高が40.1度くらいで、水曜日の昼前から日曜日の昼まで)。ますます気味が悪い。ちなみにこのサイトにあがってる参考文献は90年代以降のものばかり。90年代以降の病気なのか。