わずか1,200円で買えた最高のチケット

10月9日(月)
 美学会三日目の発表を聞いた後、エクスカーションに参加して、太陽の塔の内部に入る。その後、民芸館、民博へ。太陽の塔の地下一階の展示(世界各国のお面など)と同時並行して民博の構想が立てられた、というのを知って大変興味をもった。岡本太郎が「縄文」等に強い関心を持っていたのは知っていたが、前衛芸術家である彼の活動が、日本の(自国を対象とする)民族学研究の成立とこうまで直接にリンクしていたとは。
 夜、新幹線のニューステロップで中日の勝利を知る。これでM1だ。本当は今日、他のファンの人達と神宮に行く予定だった(実際、他のみんなは行っているはず)。私としては、胴上げが明日以降になってくれて、ラッキーだ。その限りにおいては、阪神の粘りに感謝しなくてはならないだろう。

10月10日(火)
 出張から深夜に帰宅し、授業の準備をして、二時間だけ睡眠を取って、六時起き。いつもの火曜日以上に今日はキツかったす。頭内HDに常に電源が供給不足といった感じ。おかげですぐにスリープモードに入ってしまう。電車でも三分座ると、もうダメ。でも意外に授業自体は三つとも会心の出来で満足(演習では発表者諸君の頑張りが大きかった)。
 だが私にとって今日という日は、午後六時に東京ドームで始まるわけで、玉川上水からそそくさと移動して、六時ちょうどに水道橋に到着。チケット確保と場所取りをお願いしていたハセガワ氏が迎えに来てくれて、いざレフト側外野最上段の立見席へ。いやー、八回くらいからイヤーな流れで、中継ぎ投手の起用にも散々悪態をついたりしたけど、結果的に、史上最高の試合を見せてもらいました。ウッズさまさま。シリーズの働き如何によってはMVPではないかな。
 「内野自由席」という東京ドームならではの融通がきくチケット、1,200円なり。これで六時から四時間以上にわたる、表裏計12回の攻防を楽しめました。この十倍払っても安いくらいでしたよ!
 試合終了後、球場の外で深夜零時近くまでさんざん歌ったり跳ねたり胴上げしたり幕張ったり写真取ったりした後、みんなは祝杯をあげに行きましたが、私はさすがにヘロヘロなので帰宅。帰宅後、さっそくテレビをはしごして、祝賀会の様子を録画。記者会見が見れなかったのが残念だが、私だけでなく、試合を見た人は大部分が見れていないに違いない。録画したやつを見ながら、嫁さんが昼間、商店街の肉屋で買ってきていた絶品の焼豚を食べながら、ビールで祝杯。あー、生きててよかった。最高の一日。でももう限界。二時間睡眠で三コマ授業、加えて四時間立ちっぱなしで大声出しっぱなしが効きましたわ。これ書いたら、もう寝ます。