立命館大学×京都シネマ《≒草間彌生〜わたし大好き〜》明日です!

立命館大学×京都シネマの共同企画「挑発する女たち──アートの臨界」の第二回《≒草間彌生〜わたし大好き〜》が明日19日に迫りました。
立命館大学人間科学研究所のサイトはココ。チラシはココ
詳細は以下です。

公開講座 シネマで学ぶ「人間と社会の現在」
シリーズ7「挑発する女たち──アートの臨界」
◇2011年2月19日(土)
『≒草間彌生〜わたし大好き〜』(松本貴子監督、2008年、102分)
対談:建畠 晢氏(近現代美術・京都市立芸術大学学長)× 吉田 寛(美学=感性学、表象文化論・先端総合学術研究科准教授)
・作品サイト http://www.kusama-loveforever.com/
*13:00開場/13:30開演(16:30終了予定)
◆会場:立命館朱雀キャンパス 5F 大講義室(ホール)
参加費:800円(京都シネマ会員:500円)

建畠さんとは約五年ぶりに一緒にお仕事をします。五年前は大阪の某アートNPO主催のやはり対談企画でした(美術館と図書館の公共性はどう違うのか、みたいなテーマ)。で、そこで私が「美術館の学芸員は税金でゴミを買っても誰からも批判されない、それが現代美術のシステムだ」と言ったら、建畠さんから「美術館がゴミを買ったことは一度もない、あるんだったら例をあげてみろ」と猛烈に怒られた(当たり前だけど)のが思い出されます(対談全体は噛み合っていましたので、念のため)。
建畠さんは私が学部時代に駒場に非常勤で教えに来られていて、彼が軽井沢の別荘で夏に行っていた多摩美芸術学科の学生たちとの合宿に、私たち(加治屋健司さん、近藤學さん、プラスなぜか一人だけ美術専攻ではない吉田)も混ぜてもらいました。この合宿は途中から「ベンヤミン(読書会)合宿」と名前(主旨)が変わり、その後、10年くらい続いたでしょうか。不思議なご縁で、毎年忙しくても、この合宿の日だけはなぜか空いていて、行けるんです。その後、私がある程度年長者=常連メンバーになってからは、知人や後輩を連れていって紹介したりと、年に一度の大事な交流の場になりました。車で買い出しに行って、みんなで料理を作って、喰って呑んで、夜遅いし今年はもう読書会はいいだろ、といいながらでもやっぱり、とベンヤミンを皆でやおら読み始めて、息抜きに卓球して、明け方寝て、昼前に起きて、ブランチを取って、セゾン美術館やメルシャン美術館に行って、「かぎもとや」で蕎麦喰って、解散というのを、思えば十回くらい繰り返したわけです(その間、JRの路線がなくなったりしました)。と、まあそれくらい書いておけば、建畠さんのお人柄というか彼の周囲にある空気が皆さんにも伝わったかなと思います。
1990年代の「草間ルネサンス」の仕掛け人である建畠さんは、おそらく現在、日本で草間彌生を語るのにもっともふさわしい方だと思いますので、今回の企画にお呼びできて本当によかったです。
なお私、この日は子どもの幼稚園の「生活発表会」というものがあり、ぎりぎりまで幼稚園でそれを見てから(最後までは見れないけど)会場に移動します。幼稚園から朱雀キャンパスまで至近(徒歩五分程度)で助かりました。これが会場が衣笠キャンパスだったら、おそらくダブルヘッダーはあきらめざるを得なかったでしょう。相変わらずのギリギリ人生です。
招待券がまだ何枚かあるので、ご希望の方は吉田までご一報下さい。受付でお名前をいっていただければ入れるように手配しておきます。もちろん入場券を買っていただく方が興業的にはありがたいですが、ご遠慮なく。では、土曜日の午後にお待ちしております。
[2011.2.28追記]現在、立命館大学のサイトのトップに当日の模様が紹介されています→リンクはココ