謹賀新年

皆様、新年明けましておめでとうございます。
天候にも恵まれた、実にいい正月です。京都は31日に大雪が降ったものの、元日以降は晴天続き。寒いことは寒いですが、一日の大半は基本、酒呑んで居間でごろごろしているので、あまり気になりません(片や自分の書斎はめちゃくちゃ冷えるのでなるべく入らない)。今年は正月用の酒として一升瓶を四本(どれも辛めの純米酒)準備しまして、そのうち二本を贈答用にあて、残った二本が酔鯨船中八策(司牡丹)。酔鯨を家で買って呑んだのは初めてですが、怖いくらい「酔わない」ので、朝から晩まであおっても社会生活を営む上で無問題(?)ということがこの度判明しました。おかげで、31日から3日までの四日間で、夫婦二人で一升瓶を空けてしまいましたよ。で、明日からさっそく船中八策(これは超辛口)に取りかかる予定。これは一週間くらい(鏡開き頃まで)はもたせたいなと。予め意図した訳ではありませんが、結果的に唯清酒主義(ワインは少し口にしたけど、ビールや蒸留酒等は一切呑んでない)となった今年の正月です。
1日は朝と昼におせちとお雑煮を食して、子どもにお年玉と今年のカレンダーを渡して簡単な訓示を垂れる(笑)など一連の「儀式」を済ませた後、近所の神泉苑に寄ってから、バスで八坂神社に初詣に行きました。正月の八坂さんは初めてでしたが、河原町辺りから境内まで人が途切れることのない大渋滞。うちは私も妻も混雑を避けて行動する性癖があるのでちょっと苦手な感じでしたが、子どものためにはいかにも正月という雰囲気が味わえて逆に良かったかなと。八坂神社や平安神宮と並んで京都での初詣のメッカである北野天満宮は、通勤ルート上にあってあまり行く気がしないのとやはり受験生モード全開らしいので今回は候補外。やはり祇園界隈は華やかでいいですね。なお八坂さんは31日に行くと火縄みたいなのがもらえて楽しいらしいですが、それは未経験。またいずれ。
なおカレンダーは、上の子が三歳の頃から毎年正月に(今では下の子にも)あげているもの。当時、昨日や今日といった観念が芽生え始めたようなので、カレンダーをあげれば時間(週や月)の観念が身につくかなと思い、少し早いかもなと迷いつつプレゼント。自分や家族の誕生日にシールを貼ったり、お友達と会った日に印を付けたりと、三歳でもそれなりに使いこなせた様子。そんな上の子は今ではすっかり「スケジュールメモ魔」になっており、齢六歳にしてB5版のスケジュール帳(大人が使うヤツを妻がプレゼントした)に毎日の予定と行動記録を(字は解読困難なくらいに下手だが)びっちり記入している。幼児特有の記憶力の良さ(システム化を経ずに全部ベタに覚えちゃうみたいな)もプラスして、いつ何があったかをここ半年くらいならばすべて言えてしまう、記憶の人フネス状態。このくらいできれば、とくに目立った才能はなくても、将来何とか食っていけるかなと親も安心(笑)。学校にやらずに丁稚に出してもいいと考えていますので(笑)どなたか引きがありましたらよろしくお願いします。
2日は京都市内某所の新年会に、昨年に引き続きまして、家族四人でお邪魔させていただきました。いつもながら集まる人たちも雰囲気もたいへんきさくで温かい、素晴らしい会。大切な人たちと年始の御挨拶をきちんと交わすことができるというのは、なかなか得難い機会です。お声をおかけ下さりまして、ありがとうございました。
3日は(クリスマス以来、できるだけ遠ざけていた)「労働」(経済活動=消費もその一環)をそろそろ大っぴらに再開しても良かろう、しかも禁欲を解くにあたってはできるだけジャンキーな方が良かろう、ということで、子どもにお年玉を握らせて、ヨドバシカメラにおもちゃを買いに行く。年末に続いて二度目だったが、前回は(私も子どもも)時間つぶしに行っただけで何も買わなかったので、買い物は初めて。ところで京都ヨドバシの自転車置き場は二時間以上停めると課金されるのだが、それがいくら買い物しても無料にならない様子。なぜなのだろう。駐車場は一定金額以上の買い物で無料になるようなのに。駐輪場と駐車場の制度的相違に納得がいかんのです。
明日4日は、まだ京都に来てから一度も行っていない場所の一つである、銀閣寺に(晴れてたら)行こうかなと計画中。近くに(私が仕事絡みで付き合いのある)いい洋食屋があり、そこがお昼にやっていたら、という条件付きですが。雨だった場合は、その予定は明後日に回して、家でトランプやカルタをやって過ごそうかなと。子どもとゆっくりトランプをやったりする時間も平素はなかなか取れないものなので。
なお、8日〜9日にはうちの研究科が主催する国際カンファレンスがあります。8日は私がそこでコメンテーターを務めますが、これが今年の公的な場に出る初仕事になりそうです。私が出るセッションは"Internet and Globalization"というものですが、やれデジタル・グローバリゼーションとか新しいデモクラシーとか色々デカイことを言ってるけど、結局そのサイトのサーバーはどこかの国の法律に服するどこかの会社の管理下にあるんでしょ、そこをどう考えるのよ、という元も子もない話(笑)をしようと思ってます(発表の一つがそういう企業研究の側からの視点なのでそれに少し乗っかって)。9日には仲正昌樹氏もいらっしゃいますので、盛会が予想されます。事前申し込み不要&入場無料ですので、ご関心がある方は是非。使用言語が英語なのできっちり草稿を作らなくちゃならず、正月ボケの頭にはキツそう。ハッ、もしやそういった見地からの私への全学的配慮でしょうか。ありがたや。
10日にはマンガミュージアムで行われる文化庁主催のメディア芸術オープントーク(京都編)に顔を出します。ゲーム関係のしがらみは今回はおいておき、フリーの立場で行きますが、間違いなく優秀であろうスピーカーの皆様が「メディア芸術」という「いかがわしさ」満点の枠組みとどう組み合おうとしているのか、その「いかがわしい」戦略や手つきをぜひとも見ておかねば、と。そこで間違いなく正月気分は抜けるだろうな(笑)。
その他、1月には某大学から依頼されたビデオゲーム関連論文を書くことになっており、29日にはシネマ企画の初回(マリア・カラス)があります。
ぼちぼち2011年を起動しなくてはいけませんが、あと数日は正月気分でいたいなと。学生時代はもう少し違いましたが、さすがにこの歳になると、朝からためらいなく酒を呑めるのはこの時期くらいですから。