これは基本というY.M.O論ってありますかね

今早稲田の講義でシンセサイザーからゲーム音楽の流れを扱っている関係上、Y.M.O、細野、アルファレーベル周辺のことを(ポピュラー音楽は素人なので今更ながら)調べているのですが、Y.M.Oの意図や戦略、同時代の文化的背景、受容の実際等についてざくっと理解できる、定評のある文献(本、論文、ライナーノーツ)ってありますでしょうか。
アスペクトから出てる『イエロー・マジック・オーケストラ』というインタビュー集は読んでるのですが、すごく勉強にはなるものの、いかんせんインタビューの集成なので、もう少し第三者的というか、研究者的な視点から書かれたものが読みたいなと。
一番関心があるトピックは、はっぴいえんど(空想上の「田舎=地方」の捏造)からY.M.O(空想上の「東京=テクノポリス」の捏造)への転換が果たして連続的なのか、非連続的なのか、それがどこまで彼らの個性、意図、または時代の必然だったのか、といった事柄です。トウキョウ──細野あるいは沢田研二が言うように、TOKYOというよりTOKIOなわけですが──の自己反省性、自己言及性みたいな話です。
当時まだ子供だったとはいえ、自分もそこで生きてきた近過去なんだから、自分の頭で考えろ、ということもできますが、やはり最初は専門家の知識・洞察力をお借りしたいのです。
JASPM関係者等からの御教示を期待してまする。