mixi=不在の上司への業務報告書

「だからSNS(Social Networking Service)では、人はどのような趣味をもつかということを自分の外部に対して「積極的」に開陳しなければならないし、どのような映画をみたか、何の本を読んだかレビューしなくてはならないし、獲得した顧客の数を立証する名刺ホルダーのように、友人の一覧がつねにディスプレイされていなければいけない。たとえそれがどんなに空疎なものであろうとも、余暇・趣味からはじまって親密性といった領域に至るまで、つねに不在の上司に報告しなければならない。生の時間すべてを、恐喝された時のあの滑稽な動作、衣服を自らまさぐるようにして、つねに外部にさしださなくてはならない。しかしそこでさしだされるべきものの実体は何もない。」(松本麻里)
これまで読んだ中で、もっとも鋭くmixiSNSの本質を抉り出す指摘。たった今読んだものだが、メモ代わりに記しておく。