齋藤さんと山田さん

携帯電話を変えました(番号はそのまま)。四年振りです。
vodafone J-T010、NTT DoCoMo mova SH505iに続いて、これが三代目です。
前のは電池のもちが激しく悪くて、それさえなければ後十年は使おうと思っていたのですが、肝心なときにご臨終していることが多くて持ってる(持たせてる)意味がないという周囲(主に妻)の強い批判もあり、地元の商店街で散歩中にあえなく衝動買い(させられました)。
これまで二台はどちらも何も考えずに1円(か0円)で買ったものでしたが、今回は、電池がもつ、という一点のみにこだわり、結果、1,000円ちょっと払って、NTT DoCoMo FOMA N703iDにしました。公称では連続待受(静止時)700時間で、その場で見回した限りダントツだったので。バッテリー切れという、監視社会(主に家庭と職場)の裏をかく唯一のパルチザン戦法(主に言い訳)も、これでしばらく使えません。残るは、いや携帯を落としちゃって…という捨て身のゲリラ戦法ぐらいでしょうか。
色は赤です。本当は前機種同様の黒が欲しかったのですが、その日お店に在庫が無く、躊躇していたら、向こうにも然るべき対応法があるようで、「先日も飲み屋で落とされたお客さまが、黒だと暗いところで見つからないとおっしゃってましたよ」とかのたまうので、なるほどオレの部屋と机の上も黒ばっかりだしなとつい説得され、悪くない赤だったので、初めて赤にしました。おかげで部屋のどこに置いておいても一目で分かります。
やっぱりお金を払うと、きれいに使おうとか、チューンアップしてやろうとか、愛情がわくものですね。
さっそく自分で着信音を作ってメール添付にして(カード経由では無理)インストールしました。とりあえず、電話の着信音はSH505i時代と同じく上野耕路さんの匿名の傑作「MECHANISM OF VISION - NINO ROTAの自画像(JERRY GOLDSMITHもそこにいる。)」(中学生から今に至るまで不動の一番好きな曲)にしました。SH505imidiから変換したmldファイルしか着信音設定できなかったので多少面倒でしたが、今度はmp3から簡単に作れます。さすが時代は進歩してます。今回もmidiの音質でも別によかったのですが(むしろ携帯音源で鳴らすmidiの音質が好き)、3gp化してN703iDで鳴らしてみるとテンポ感が変なので、仕方なく普通にmp3から作りました。データがでかくて送付時にパケット代が高くついてもいけないし、長くても意味がないので、ワンコーラスだけ。続けて、メールの着信音はドラクエ4ファミコン版)の宝箱を開ける効果音をCDから自作しました。これはわれながら傑作。今度聴いてみて欲しい人があればあげますよ(って訳にはいかないのか。一応著作物の断片である以上。いや、でもファミコンから直録だったらいいのかな)。またこの段階で、熱心な虎信者である妻には、タイガースの外国人選手として史上最悪の音痴であったオマリー(現阪神球団駐米スカウト)が歌う「六甲おろし」の着メロを作ってさし上げましたが、あまり喜ばれた様子はなく、現在、私専用の着信音にされておるようです。
さてその後、旧機種を捨てる準備に身辺整理も兼ねて、新機種に移行した知人のデータを一件ずつチェックしましたが、これがけっこう難儀。
最近、私は携帯の住所録に登録するときには、必ず、氏名(フルネーム)の他に、所属や部署なども入れるようにしています。よく誰だか分からなくなって困るので。
密に付き合いがある人と、ある時一回だけかけた人が区別なく並ぶリスト形式にも問題がありますね。かけた回数が多い順にソートしてくれたり、最後にかけた日が出たりしてくれればいいのに。
で、一見誰だか分からないものは、PCのデータベースを参照しながら、リネームしました。
ところが、どうしても分からなかったのが「齋藤」と「山田」(どちらも名字のみ)なんですね。もちろんかければ一発なんだけど、どうも勇気がないというか、相手に悪いというか、そこまでして特定する気はないというか…。
この二人に関しては、可能性としては
(1)よっぽど急いでいた
(2)よっぽど酔っていた
(3)入力した時点では絶対、名字だけで将来も判別可能であるという自信があった
(4)入力した時点では、名字だけしか知らなかった
のいずれかだと思います。
一応この四つの条件も考慮しつつ、自分の過去四年間の生活を振り返ってみたとき、齋藤(この旧字体もポイント)は五人位、山田は三人位、思い浮かんだので、どちらもめぼしい人のデータとPCのデータベースで照合したのですが、みな番号が違うんですよね…。その後の数日間は、齋藤さんと山田さんのことで頭が一杯でしたが、これ以上はもう調べようがないです。よくありがちな名前だけに…。
あっ、もちろんありがちな名前といえば、こちらも負けていません。みなさんの携帯の住所録に不審な「吉田」がおりましたら、090-534*-09**であれば私ですので今後も4649。
というわけで0*0-885*-***2の齋藤さんと、0*0-545*-***2の山田さん、ここを見ていたら、お電話下さい。こちら番号は変わっていません。久しぶりだし、私の奢りで結構ですので、飲みにでも行きませんか(笑)。久しぶりじゃなかったら、もっとスミマセン。