私の一週間(12/25-12/31)

12月25日(月)
 朝、サンタさんから娘にキティちゃんのお家がプレゼントされる。先日トイザらスで購入して、帰りは別々になって運んできた帰ってきたやつだ。多分来年もこの拙い方法を繰り返したら、娘はサンタさんの正体にあっさり感づくだろう。その後私はオークションで落札されたブツ(レトロ・ゲーム関連の雑誌)を取りに、実家に行く。とんぼ返りして帰宅。慌ただしい年末に下らない用事だが出品したのは自分だから仕方ない。お昼ご飯は娘としては初めてパンをこねて焼いて食べる。食べ物を粗末にしない子供を作るには自分で作らせるのが一番、というのがうちの方針。安直だが結構効果的。一種の作品概念を導入するわけだ。夕方、赤羽カトリック教会で礼拝。これまた娘は初体験だったが、意外とおとなしく、ちゃんと説教を聞いてたし、知ってる歌(クリスマス関連のものが大半だが)は小声で少し一緒に歌う。ちょうど飽きてきた頃にお開きで助かった。
12月26日(火)
 本郷で仕事納め。大量の郵便物、メールの処理。思ったよりも電話がジャンジャン入る。カレンダーもすべて来年のものにして、研究室もいよいよ年越しという雰囲気に。あと今日は国立音大の講師仲間である宮澤淳一さんの博論審査を見に駒場に行く予定だったのだが、連絡ミスにより行けず終い。晩に先方からメールが入って発覚。残念でした。でも無事に博士号が授与されたとのことで、おめでとうございました。
12月27日(水)
 近所のファミリーがうちに集まって忘年会。子供が五人、母親が四人、で父親は私一人。他のお父さん方はまだ仕事なのだ。必然的に、子供全員と肉弾戦を交わる役割を一身に担うことに。女の子はうちのが一人で、あと全員が男。だが男の子の相手はさすがに疲れる。うちは線路沿いなので、電車(京浜東北線上り)がすぐ近くで見えるのが子供連中には「ウリ」なようで、電車が通る度に、ベランダで幼児二人を両脇に抱えて持ちあげて電車を見せる。日頃電車にはあまり興味がないうちの娘も感化されて「だっこだっこ」と言う。鍋は子供用と大人用のを二つ作るが、子供らはほとんど食べずに遊び、走り、泣く。結局、子供用の鍋はうちの夕飯のうどんすきに変身しましたとさ。それにしても、すでに一歳頃から明らかに女子と差異化され始める男の子の車(電車)好きの問題を、ジェンダー研究者ならどう説明するのだろうか。男女を両方育てないと実地で検証できないのかな。
12月28日(木)
 実家の両親と車で赤ちゃん本舗に。オムツなどを買い溜める。夜は多摩美の忘年会のはずだったが急遽延期に。時間ができて少し嬉しくもある。今年は忘年会から新年会に変更になったものが結構あります。来月が楽しみなような怖いような。
12月29日(金)
 友人家族が上京してくるというので、相方はでかけ、子供の昼食は私の担当に。一家は両国に宿泊中とのこと。お昼ご飯はどこがいいかしら、と相方に聞かれたので、秋葉原の「肉の万世」を勧めておいた。観光地気分が味わえるし、がっつり食べれるし、実にいいアイディアだったと自賛。というか、何年も行ってないから私も行きたかった。昼食後、秋葉原で合流し、アニメセンターに行った後、うちがお年賀を買うのにつきあってくれるということで、一家と共に新宿へ。昼食を取り損ねた私は中央線内で万世のカツサンドと牛乳という愚挙に。しかし新宿は遠来の客を案内する観光地っぽいところが無くて非常に困る(外国人だったら街がそのまま面白いのだろうが)。季節が良かったら新宿御苑なのだが、冬はどうしようもない。商業施設しかない。何でも手に入るけど実は特にオリジナルなものは何もない、という現代の東京を象徴するような街かも知れない。あとは都庁見学か、花園神社くらいか。歌舞伎町は家族連れだからパス。今後の反省点が一つ残った。乞妙案。あと、年賀状も書けたものから順次発送。
12月30日(土)
 十条と赤羽をまわって年末の買い出し。夕方から大掃除第一弾。例年通り、お風呂を担当。この家で迎えるはじめての大掃除。前の家に比べたらお風呂ははるかに掃除しやすい。というか、築浅だけあって普通のマンションのお風呂の構造。前の家がひどすぎた。しかし毎年大掃除をする度に、この家に来年もいるのだろうか、という感慨に襲われる。少なくとも昨年末の時点で今日のことは予想できなかったし。私としてはもうすっかり慣れたが、こういう「気分」は家族にも伝染するのだろうか、とちと不安。
12月31日(日)
 年末大掃除第二弾は窓。この家は二重サッシ構造なので、通常の倍の分量がある。やり始めてからそれに気づく。途中でコーヒーブレイクを取ったら、結局、半日がかりの作業に。相方はせっせとおせち料理の準備。これも一日がかり。途中で気張らしがてら忘れ物の買い足しに走る。帰りに米山の前を通ったら、結構な人だかりが。大晦日くらい自分の家で飲もうよ、と思ったが、よく考えたら、自分も独身時代はよく近所の馴染みの飲み屋で年を越したものだった。大晦日の飲み屋の雰囲気には独特な温かみがある。そう考えたら、少しうらやましくもなった。こんな日でも子供は普段通りに食事させてお風呂入れて寝させるので、紅白は計30分位見れただけ。「食事中はテレビを見ないルール」に今日は例外を適用しようと思ったが、止めた。このローカル・ルール、2007年はどうなることか。

それでは皆様、よいお年をお迎えください。