最近はこんな感じで生きてます

このところあまり更新できてないので、その言い訳というか理由説明もかねて、最近、とくに所属先が変わったこの四月以降、私の生活がどう変化したか、ということを中心に近況を書きます。

・家で仕事をする時間がない
週五でビッチリ仕事に出るのは、恥ずかしながら、この歳にして初めて経験すること。そのため平日は家でゆっくり仕事できる日がない。しかも大学関係者は皆そうだと思うが、学会や研究会、会議で土日のどちらか(悪いときにはどちらも)がつぶれてしまうことが常。またせっかく土日が空いていても、家族サービスと称して子供と遊んでしまうのは、自分が悪いのだが。
従って、原稿執筆や研究発表の準備は、基本的に、深夜に睡眠時間を削ってやるしかない。しかも授業の準備を済ませてからのわずかな時間からそれを割くしかない。研究や論文の生産性が明らかに低下してます。
また一番困っているのは校正作業とかで編集さんと連絡を取らなくてはならないとき。基本的に昼間は家にいないので、非常勤先の大学の電話やファックスをお借りしてやりとりすることもしばしば。土日はあちらさんが休みのことが多いし。メールがない時代だったら、どうなっていたのだろうか。
むろん掃除や洗濯、料理といった家のことはまったくする時間がない。結婚していて良かったと今ほど実感したことはこれまでなかった。逆にいうと、結婚を機能的な外面(夫婦の分業)から考えたのも今回が初めてだ。独身のサラリーマンが精神的・身体的にいかにしんどいか、よく小耳にはさんできたが、初めてそれを実感できた。私ももし今独身だったら、まず食事をどうしてるんだろ、と考えただけでぞっとする。外食といっても深夜は中華とか弁当くらいしか食べられないしねえ。一人だったら布団とかも絶対干せなさそう。
今年の反省を活かして、将来的には最低週一日は「自宅研修日」を確保したいところです。とはいえ、仕事はあるうちが花だからやれるだけやっておけとも言われますが。体力的にも今が一番無理が利く時期かも知れないし。悩ましいところです。

・現金をほとんど使わない
ふらっと本屋とかレコード屋とかに入ると、思わずお金を使ってしまうものだが、幸か不幸か、今の生活ではそのような衝動的な消費活動を行う時間がまったくない。人付き合い以外で飲み屋に入ることもなくなった。だからなのか、ほとんど現金を使わない。電車やバスに乗るときはカードだし、もともと外でジュースとかは買わないタイプだし。現金を使うのは昼御飯代くらいだが、それも家から持っていくこともあるから、一万円札を財布に入れておけば、それで確実に十日くらいはもつ。前回銀行でお金をおろしたときの明細書みたら二週間以上前、ということもしばしば。ほとんど中学生の頃に戻ったような気分です。本を読む時間が減ったから、必然的に買う本も減ったし、しかも買うとしても大体が研究費払いだし。自分の買い物は月に一、二回、Amazonでするくらいで、それもカード払いだし。ほんとに仙人みたいに、消費文化から遠ざかってます。ただでさえ疎いのに、ますます世の流れから落ちこぼれてしまう危険性が。かといって貯蓄にまわす分もあまりないのが、所帯持ち安月給の辛いところですが。

・人に会う機会が増えた
講義をする大学が倍増したということもあるが、助手の仕事は、ある意味で、人と会うのが仕事みたいなもので、研究室にいるだけで、事務の人、図書館の人、外部業者(洋書屋など)、学会関係者、他学科の学生や助手などなど、一日に二十人くらい(自分のところの学生、教員をのぞいて)とコミュニケーションを取る必要がある。しかもそれらのなかにはプライベートで親しい人もたまに混ざっているから、どうしても話すと長引き、それで時間がとられる結果に。毎日四〜五枚は名刺がなくなる。それと英語で話す機会が格段に増えたから、この機会に少しでも上達すればいいなと思ってます。

・子供と顔を合わせる時間が減った
世の中の父親の多くがそうだとは言え、帰ったときに寝ているのは、寂しいですね。しかもただこちらが寂しいだけではなくて、子供の成長にも悪影響がないかどうか心配です。母親とずっと二人だと、幼児だてらに、さすがに「煮詰まる」みたいで、そのために毎日外に連れ出して友達と遊ばせたりはするのですが、やっぱり父親が一緒いる方が気分的に安定しているのは明らかです。フランスでは「子供が三歳になるまで育休」と聞いたことがあるのですが、労働環境や社会福祉が全然違うというのは抜きにして、単純に羨ましいですね。

結論としてはおよそ「早く来い来い夏休み」ということになるでしょうか。
ああ次はもっとまともなことを書かなくては。月に二回くらいは更新したいですね。