ワンちゃんが好きな人、集まれ!

aesthetica2006-01-26

この一月はたまたま仕事が重なった関係で、ワーグナーのことばかり調べたり考えたり書いたりしてました。
その間、別に直接自分のテーマに関係はないのですが、ずっと頭に引っかかっていた問いがあるので、ここに書きます。皆様のお知恵を拝借をばと。

ドイツでよく言われるクイズ(というかジョークかな)に「ワーグナーヒトラーの三つの共通点は?」というのがある。
答えは、誰でも知ってる「反ユダヤ主義」、ちょっと詳しい人なら知ってる「菜食主義」、そして最後にオチとして「犬好き」である。
このうち前二者のつながりは、簡単に説明できます。
反ユダヤ主義→『旧約聖書』的なものの否定→自然支配・殺生の禁止→菜食主義)
そして菜食主義がもつある種のイデオロギー性についても、周囲の菜食主義者や有名人などの例から、ある程度、常識的に類推できます(すぐに宗教に結びつくしね、というより菜食主義が一つの宗教か)。

ところが最後の「犬好き」だけは関連がどうもよく分かりません。
貴族的伝統とのつながり? 血統主義? 狩猟? これくらいしか連想できません。
ペット全般ではなくて、「犬」というのがポイントなのだと直感的に思っています。
確かにヒトラーの犬好きは異常で、第一次大戦の従軍時の写真にも犬が映っています(写真はソンム前線でのヒトラー、1915年)。

私は、自分が犬を飼ったことも飼おうとしたこともないせいかもしれませんが、「犬好き」という観点から人や文化や価値観を理解する、という視点が、これまでうかつにも完全に欠落していました。今まで読んだり見たりした小説や映画のどこかで描かれていたと思うのですが、脳味噌データベースを検索してみても、一件も引っかかりません。私の周りの犬を飼っている知人は、みな普通にいい人ばっかりです(笑)。また「犬好き」の人と「猫好き」の人の気質や傾向の違い(があるのかどうか)もよく分かりません。そば好きとうどん好き程度の認識です。

フィクションのなかの人物でも実在の人物でも、また過去の人でも現在の人でもいいので、これぞ典型的な「犬好き」のキャラクターである、というのがあれば教えてください。その人がマッドであればあるほど、今回の文脈では意味をもちます(笑)。あるいはワーグナーヒトラーもただ純粋にワンちゃんが好きだった、というのであれば、それはそれでかまわないのですが。

mixiの「犬が大好き!」コミュなどで質問しても迷惑なだけなので、ここに書きました。

ちなみに私は犬を食べることを主目的としてソウルに行ったことがある、という程度には犬好きです。この時点ですでに菜食主義者としては失格ですが。