私の一週間(11/10-11/16)

11月10日(金)
 九州に赴任した私の前任助手である荻野氏が、研究室を訪問。先生方をまじえ本郷の寿司屋で会食。今晩どこにお泊まりかと伺ったら、まるでこちらを試しているかのように、「赤羽岩淵東横イン」とのこと。一緒に赤羽まで地下鉄で帰り、自宅のすぐ裏に泊まっている旅の人に対して「うちはこっちなんで、じゃあまた、お気を付けて」というわけには流石にいかなかろう、ということで、こちらから誘い、お互い一度荷物を置いたあと、飲み直すことに。最近、めでたく川口市民となった田中氏にもぶらり途中下車の旅南北線編)を強いる。時間が遅く、まるます家、米山、八起といった赤羽オススメのお店はどこもアウトだったので、仕方がないので、私も入ったことがない、アーケードの中の「ホルモン御殿」に。終電まで焼き肉を食らい続ける。この店、絶対チェーン店だろうと思っていたが、今検索してみたら、赤羽店しか出てこない…。

11月11日(土)
11月12日(日)
 二日続けて結婚式に参列。二日連続は精神的にも肉体的にも財布の中身的にも疲れたが、何よりも耐えられなかったのは、この二日のギャップの大きさである。自分の身の回りについていろいろ考えさせられるところ大であった。

・土曜日
新婦:従姉妹
場所:中野サンプラザ
余興:友人(男性、会社の同僚)がセーラー服と金髪カツラを付けてゴリエの物真似、そこにやがて新郎も加わって踊る。
私が着席したテーブル名:宴
両隣:弟、従兄弟(ほろ酔い)
天気:雨

・日曜日
新婦:後輩
場所:ホテル西洋銀座
余興:日本を代表するチェリストである安田謙一郎(vc)・明子(va)夫妻によるデュエット演奏(ハイドン)、その後新婦(pf)が加わってのトリオ演奏(ラフマニノフ。安田氏がこの日のために編曲)。
私が着席したテーブル名:ライラック
両隣:ピティナ専務理事夫人、安田夫人
天気:快晴

11月13日(月)
 本郷。昼前から所用で神保町の美術出版社に。久しぶりに神保町でランチを取った後、古本屋を眺めて、また本郷に戻る。金沢で学芸員をしている盟友の鷲田氏が上京中で、たまたま今晩は時間が空いているということで、夜に赤羽で合流し、うちに来てもらう。お祝いも頂いていたし、本当はもっと早く機会を作るべきだったのだが、初めて娘に会ってもらうことができて良かった。娘は、ふだんは家族三人の夕食時なのに、見知らぬ男性が一人余分にいる状況に慣れず最初は大泣きだったが、三十分くらいですぐに適応。この適応力の高さは一体誰に似たのか。その後、われわれ二人は八起。つもる話が多く、深夜まで飲みながら語る。

11月14日(火)
 多摩美、国立音大で講義。土日にゆっくり休めなかったこともあり、今日の多摩遠征は正直しんどかった。一日中眠かった。一限はベンヤミンの講義が佳境にさしかかる。初期ディズニー映画の実例として『蒸気船ウィリー』を見せる。元ネタであるキートンの『蒸気船ビル』については見る時間がないので、話だけ。やはり「複製技術」論文は第二稿(発見稿)をベースにするのが一番ネタが豊富でいい気がする。野村訳の「ぼくら」という主語はちょっと引っかかるが。

11月15日(水)(予定)
 一番町の日本学術振興会に申請書類を持っていく。郵送だと不備があったときに不安なので(自分の書類だったらまだしも気が楽なのだが)。せっかく近いことだし。晴れてたら自転車で行こう。
11月16日(木)(予定)
 仙川、広尾で講義をした後、夕方から神保町で学会誌関連の打ち合わせ。