2006年セ・リーグ優勝ライン予想(どこよりも早い?)

巨人戦の第二戦目あたりから、そろそろ今期初めてわがドラゴンズの優勝マジック計算でもしなくてはならないと思っていたのだが、まだ阪神との直接対決が12試合も残っている上に、確認したら今年は9月末以降に中日・阪神の直接対決が6試合も組まれている。ということは、中日が阪神をマジック対象チームとする場合、今年は優勝マジックが点灯するのが大分遅くなると予想される。優勝の直前、一桁台になった段階で初めて点灯する感じかもしれない。
そこで現段階ではマジック計算ではなく、単純に勝利数の問題として優勝ラインを考えてみようと思う。
今年のセントラルリーグの優勝ラインを昨年の阪神と同じ「87勝」と仮定したとき、それぞれのチームは残り試合をいかなる勝敗で終えなくてはならないか、昨日(7月30日)の試合終了時点では次のようになる。

中日(残り59試合) 34勝25敗(.576)(→87勝55敗4分)
阪神(残り54試合) 37勝17敗(.685)(→87勝56敗3分)
ヤクルト(残り57試合) 43勝14敗(.754)(→87勝58敗1分)
広島(残り54試合) 47勝7敗(→87勝55敗4分)
巨人(残り51試合) 47勝4敗(→87勝57敗2分)
横浜(残り57試合) 51勝6敗(→87勝56敗3分)

この表をみた時点で、下位の三球団はほぼ絶望的であることが一目瞭然だ。だから計算は省略する。
中日は勝率5割7分6厘で87勝に達する。これはほぼ4勝3敗のペースで到達可能である。
一方、阪神は勝率6割8分5厘で87勝に達する。これには2勝1敗以上のペースが要求される。つまりこの先全ての三連戦をただ「勝ち越す」だけでは不十分なのだ。
三位のヤクルトは勝率7割5分4厘で87勝に達する。これは3勝1敗でもまだ届かない数字だ。
まああくまでも現時点での数字の話だが、急にドラゴンズの優勝がぐっとリアルに見えてきた気がする。
ただし優勝ラインを「82勝」まで(去年の阪神は強すぎたのだ、と考えて)下げてみると、阪神は32勝22敗(3勝2敗ペース)、ヤクルトは38勝19敗(2勝1敗ペース)でこのラインに届くので、かなり混戦の度が増してくる。その場合、中日は5割を切ってもいいんだけどね(29勝30敗)。
さあ、どうなることやら。また二週間後にでも計算してみようかしら。

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◎追記(8.1)「猿でも分かるマジック講座」
そう書いたそばから、とうとう「中日5日にもM42、巨人に9連勝」という記事が日刊スポーツ(7月31日)に出てしまいました。「どこよりも早い?」と書いた手前、悔しいので多少言及しましょう。
7月31日現在では、阪神が全勝すれば104勝39敗3分、中日が阪神戦(12試合)以外に全勝すれば、100勝42敗4分、すなわちまだマジックは点灯しません。
ところが5日まで中日があと5試合を全勝して、阪神があと4試合を全敗したとします。すなわちその時点では、中日が58勝30敗4分、阪神が50勝43敗3分となります。すると、残り試合を阪神が全勝しても100勝43敗3分となり、中日が阪神戦を以外の全試合に勝てば100勝42敗4分となって、阪神の勝率を上回るわけです。マジック42がその時点で点灯するのです。(その場合、ゲーム差は11.5となって、直接対決の12を下回るが、消化試合数の関係で、阪神自力優勝が消える。)
マジックは出たり消えたりします。が、数字が増えることはありません。従って(こういうのはその球団の関係者やファンしかやらないでしょうけど)現時点で中日の「隠れ」マジックを「42+9=51」と勘定することも可能です。つまり「中日の勝ち数+阪神の負け数」が51になれば、その時点で中日の優勝が決まることは今から確定しているからです(その過程の途中で実際のマジックも点灯するはずですが)。
さあみなさん、さっそく今日から心のなかで「隠れマジック51」から一つ一つカウントダウンしましょう。
ただしマジックは最初の頃はあまりにリアリティに欠く数字なので、私としては(上に書いたような)勝利数での優勝ラインの提示の方が一般読者向けには親切なのでは、と思います。だいたい「中日5日にもM42」と言われても、私のように少年時代日刊スポーツの中日番記者を本気で目指していた人間でさえ、以上のような段取りを踏まなくては意味が理解できないのですから。