私の一週間(7/17-7/23)

7月17日(月)
 有楽町に家族でショッピング。お中元のお返しを贈り、無印良品で昼食を取り、子供用のダンボール製机などを購入。MealMUJIに初めて入ったが、ちょっと足りない場合パンを一個追加で買えたり、学食のように自由度が高くてグッド。有楽町は駅がシンプルで、すぐ外に出れるので、ベビーカーを連れて行きやすい街。気付いたら、最近、家族で出かけるのはほとんど有楽町や丸の内で、山手線の西側はあまり行かない。池袋や新宿は駅から外に出るのがめんどくさくて敬遠気味。渋谷は家族では一度も行ったことないんじゃないかな。

7月18日(火)
 多摩美で講義。学期末なのでテストとか成績処理とかバタバタ。今年の美学の授業は出席率がよく、百人以上がテストを受けてる。私としては最高かも。採点が大変そう。午後は久々にゆっくり時間があったので、現代芸術アーカイブの上崎、荻島氏と食事して、おしゃべり。帰りに新宿でヨドバシカメラに寄り、何ヶ月もたまっていたPC周りの買い物を済ませる。

7月19日(水)
 本郷。訳あって文学部全体で行われている図書の箱詰め作業。うちの研究室では第一回目。夕方から仙川で桐朋の懇親会。ステージクリエイト学科の性格上、テレビ局の元プロデューサーとか音楽事務所とかいわゆるギョーカイからお偉いさんが非常勤講師として来ており、私がこれまで経験してきた大学教師&学生の集まりとは全然違った雰囲気。学生以上に私が緊張します。仕方ないので、貴重な同世代の講師である菅野安希子氏(同じ年、しかも子供も同月生まれ、御本人は元ミスインターナショナル)とずっとドラクエシティーハンターの話をしてました。帰ったら、ライナーを担当したR・シュトラウス歌曲のCDが届いてました。ネット上に情報が載ったらまたお知らせします(検索してもまだみたいです)。

7月20日(木)
 家族でお茶の水に出向き、友人で新進気鋭の作曲家・森川陽子氏と丸善で待ち合わせ。明日行われる日本交響楽振興財団の作曲賞のために上京している彼女と、リハの合間をぬってデート。妻も行ったことがないと言うので、私の好きな神保町のランチョンに。その後、みんなで古賀書店をのぞいて、水道橋駅まで歩いて解散。われわれ三人は後楽園ラクーアに。遅ればせながら初めて行ったが、三十代男性ひとりではとくに行く必然性を感じない場所かと。しかも入っている店舗をみても、電車を何本も乗り継いで遠くから来るところではない。どういう客を狙っているのか、けっこう謎。文京区、千代田区近辺の(比較的高所得な)ファミリー世帯住民か? ちょっと範囲を広げて、都心近辺の地下鉄一本で行ける沿線住民か? うちも南北線一本で二十分で行けなければ、おそらく行かないだろう。その後、現代作品の楽譜をみたいという森川氏と再び合流して、アカデミアに行く。この店には知り合いが数人いるので、何だか娘のお披露目会みたいになってしまいました。ちょっと迷惑だったか。私も久しぶりに行ったので、ちょっと本気出して洋音楽書をあさりました。数冊、収穫有り。とくにこれはゼミで使えるかも(http://www.amazon.co.uk/gp/product/0415316928/202-2282765-5977400?v=glance&n=266239)。

7月21日(金)
 本郷。前期最後のゼミの後、上野に自転車をダッシュでこいで、「第30回現代日本のオーケストラ音楽」演奏会へ。森川氏の《水の翼》を含む選考作品三本と、招待作品として一柳さんのピアノ協奏曲。前に現音の作曲新人賞を取ったときにも感じたのだが、森川氏の作品には彼女のキャラがよくあらわれており、スタイルや技法(いかにも「正しい」現代音楽っぽさを狙った)の流行に惑わされることなく、自由奔放に自分が思い描いた音世界を聴き手に伝える魅力がある。今回の作曲賞も期待大ですよ。この日は携帯電話をうっかり家に忘れたこともあり、連絡網がずたずたで、その後ゼミの打ち上げに合流する予定はキャンセルし、上野から直帰する。晩には森川氏のお母さんからたくさん頂いてしまった明石名物のお菓子を食べました。>サンクスでした。

7月22日(土)
 ここ数日で一気に書いている学会誌論文に目処が付く。去年学会発表した内容を、とある必要上から急いで論文に直しているのだが、忘れている部分が多くて意外に手こずる。三時頃、娘が昼寝から起きたので、近所のフルーツパーラーに行っておやつタイム(プチモンドいう店で、ベタなHPもあるようです。http://www.netcity.kita.tokyo.jp/navi/021.html)。ここに行くと、休日・地元・昼下がり・家族サービスという気分が満開なのだが、前回行ったのは四月だったようなはるかな記憶が。この店に来るために夏休みまで頑張ったといっても過言ではない。いつものホットケーキセットを頼んだら、娘用にと極小に焼いたものをおまけで付けてくれた。食べながら妻とちょうど噂をしていた友人家族が偶々店の前を通りかかってびっくり。いわく「意外だよー、吉田ファミリーは今日は絶対まるます家かと思ったよー」とのこと。たしかに明日土用のうしの日は、まるます家は店頭販売のみになるからふだんなら今日行くのだが、あいにく明日は内視鏡飲む日だから酒は控えているのだ。論文を片付けたら昼から鰻の白焼きで飲んでやる、と妻に内緒で一人誓うのであった。夕食は七時までで、九時以降は飲み物もダメなので、娘を早めに風呂に入れて、九時前にコーヒータイムを済ませて、後は水も飲まず仕事。

7月23日(日)
 朝から病院で内視鏡を飲んで胃のポリープとおさらば。悪性のものではなかったので一安心。でも初めて飲んだ内視鏡が、あんな辛いものだとは思わなかった(鼻から入れる最新のやつは苦しくないらしい?)。しかも喉の奥を麻酔している最中に腕に痛めの注射を打たれたのだが、あれは一体何の注射だったのだろうか。事前に中味を告げられずに注射を打たれたのも、生まれて初めてだ。ベッドの上で苦しみながら『海と毒薬』の話を思い出した。そういえばあの小説の季節も夏だったな、と。帰宅後、散歩がてら家族でまるます家にうなぎを買いに行く。去年、嫁さんが昼頃行って結構並んだらしいので、今年は早めに行ったら、並ばずに買えた。久々に行って、店の人達とも色々話せたので、空いててよかった。晩御飯のとき、わずかな切れ端とタレを娘にあげたら、いつもの倍の速度で白飯を平らげた。まあこの味が嫌いな子供はいないだろうな。空き時間には昨日の続きで、論文の註と書誌を作り、要旨を書く。あとちょっと。