東京の賢い消費者って

今日はかなり久しぶりに平日がオフにできそうだったので、明け方にどうにか原稿を終わらせて送って、昼まで寝てから、新宿に買い物に行った。
子供ができてからは、家族で電車に乗ってオマチに行くのは、基本的に平日。とくに新宿などは、平日以外にありえない。週末に行こうものなら、マジで子供が行方不明になって帰らぬ人となるよ。そんなことまったく気にせず動いていた独身時代が懐かしいが、まあ年相応ともいえる。最近、以前に増して人ごみを避けたくなってきたし、うるさいジャリどもをみると注意したくなるし。

で、何を買いに行ったかというと服です。
服買え、服買えと妻から一年くらい言われ続けてきた私だが、マジで秋くらいからずっと買いに行く時間が無かった。
だが、さすがにそのまま四月に突入したらヤバイでしょ、絶対ローテーション組めないでしょ、と最後通牒を出され、出不精な私も重い腰を動かしたわけです。
店は最初から決まってたので、二時間くらい居座って、どんどん持ってきてもらって、試着を繰り返して、ヤンキースの松井ばりの(?)大人買いをしてきました。付いてくれた店員さんもこういうのは初めてだったそうで、なかばビビッて、なかば呆れてました。
明らかに通常とは異なる消費行動をしたので、クレジットカードのセキュリティが発動されて使えないのではと心配(あるいは期待)しましたが、何の問題もなくお会計できました。そんなことで逆に盗難の際に大丈夫なのだろうかと不安になります。

日頃はブランドとか百貨店とかに激しくアンチで、流行にも激しく疎い私ですが、服だけはさすがに自作とか流用とかオクとかジャンクとかPtoPとか文庫化されるまで待つとかってわけにもいかず、悔しいけど、完全にマーケティングの標的になってます。今回買い物をしたお店も、一応気にいって数年前から使ってるのですが、ネットで「ユニクロで下着を揃え、外側はグリーンレーベル・リラクシングというのが、東京の賢い消費者かもしれない」(http://fashion.tokyoindicator.com/2004-09-28.php)とか書かれているのを見ると、やられたという気持ちになります。実際、私自身、地元のユニクロで下着を買ってますし。完全に読まれてますよ。その時点で、少なくとも「賢く」はないはずです。まあそのことを知ってて、今日も大人買いをしてきたわけなのですが。
つーか、めんどくさいですよね、「賢い」服の買い方を考えるなんて。事前に調べて、店を幾つもまわって考えるような、時間もないですよね。他の買い物であればもう少し「賢く」やってる自信があるのですが、服については、ホントごめんなさい、という感じです。でも、冷静に考えれば、これは単純におしゃれな人とそうでない人の違いかも知れません。本当に服が好きな人は実際に「賢く」買い物してるのでしょう。

誰か、おしゃれじゃなくてもいいから、東京の三十代既婚男性としてもっとも賢く、かつ政治的に正しい服の買い方を教えて下さい。いかに服を買わないかというのは有りだが、日暮里に行けとかそういうのは無しで。